算数・小学生補習|科目別勉強法-プロ家庭教師 四谷進学会

ご家庭での自習をする上で学力向上に役立つ学習方法について解説します。

科目別勉強法

小学生補習・算数-科目別勉強法

■小学生のうちにやっておきたいこと
 高校入試を前提に算数の学習をされている場合、算数は『基本的な学習』に重きを置くとよいと思います。『基本』とは、『様々な応用が利く知識・考え方』とお考えください。


■計算力は食事と同じ
『計算力』とは大きく分けて2つあります。
 1つ目は『単純な計算の正確さ』です。難しい計算である必要はありませんが、簡単すぎる計算では飽きてしまうことも考えられます。学校で使用するドリルくらいがちょうどよいのではないでしょうか。あとは『毎日やる』ことが大切です。そのために必要なことが『(あまり)たくさんやり過ぎない』ことです。例えば、今日は沢山解いたけれども、その後2~3日は解かないでは忘れてしまうことの方が多くなってしまいます。毎日食事をするのと同じです。毎日10問程度でよいので、『解くこと』『丸つけ・間違い直し』は確実に行うとよいでしょう。できれば3日くらいは同じ内容のものを行うとよいでしょう。はじめは正答率が低くても、繰り返しを通じて出来るという達成感を味わってもらうためです。
 2つ目は『計算の工夫』です。これは高学年になってからでもよいと思います。しかし、必ずやって欲しいと思います。工夫することは、学習以外にも大切なことです。

■考えるための準備
 『考える』ためには基本事項(公式など)を覚える必要があります。しかし丸暗記だけでは応用が利きません。そして『考える』とは、『(知識などを)組み合わせる』ことであると思います。例えば図形の問題などでは、複数の解き方に気づくことがよくあります。解いた問題数も大切ですが、様々な見方をすることも大切です。解き方によっては驚くほど楽に解けることもあります。面倒くさい(と思う)方法の場合は教師に質問することをお勧めします。さらに知識が深まると思います。
 また、図を描く練習もこの時期にやっておくとよいでしょう。見やすい図・(比較的)正確な図が描けることも正解への近道の1つです。小学生のうちはそれほど複雑な図形ではないので、円や立体図形も日頃から描くことをお勧めします。公立高校では作図が出題される都合から定規・コンパスの使用は認められていますが、私立高校の場合、定規・コンパスの使用ができないこともあります。フリーハンドで図を描く練習や、コンパスを使う練習もしておくとよいでしょう。練習していくうちにスピードも上がります。図を描く時間も短い方が有利です。

■式と筆算は別のもの
 お子様のノート・テスト等を拝見すると、筆算だけしか書いていないもの、式と筆算が書いてあるものなど様々です。筆算は計算、式は考え方であると思います。式を紙に書くことの大きな効果は「変わらない」ということです。頭の中だけで考えていると、数が色々出てきて混乱することもありますが、紙に書いておけばその数が変わることはありません。つまり、頭は方針を立てることに専念できます。私は授業で「頭は監督、手は選手」と言うことがあります。このバランスが整っていると効率的に解くことができます。

■算数を楽しむための工夫
 算数は机上で学習するものと考える方もいるようですが、身のまわりで算数を使う機会は比較的多いです。買い物に行けばお釣りの硬貨の枚数を少なくするにはいくら払えばよいのかとか、移動にかかった時間は○時○分から○時○分まで何時間何分だったかなどです。これは暗算のよい練習になります。
 私は中学受験の算数をすることも多いので中学入試問題もよく見ます。うさぎとカメを題材にした速さの問題や、流しそうめんを題材にした数の性質の問題、お掃除ロボットを題材にした図形の問題やワールドカップの試合数を題材にした場合の数の問題なども出題されています。中には難問に分類される問題もありますが、少し問題を替えると解きやすくなることもあるので、授業で使ったこともありました。
 道具なども使わなければダメになってしまいます。算数も使ったから減るというものではありません。むしろ、使った方が知識は深まります。時には身のまわりのどんなことに算数が使えるかを考えてみませんか。思わぬ発見があるかも知れません。

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