四谷進学会による本郷中学校高等学校-学校インタビューです。

四谷進学会では各学校へインタビューを行い、生徒様へ確かな情報提供や進路相談に対応いたします。

注目校インタビュー

本郷中学校高等学校

本郷中学校高等学校-学校インタビュー

四谷進学会プロ家庭教師センター(以下、四谷):今回は、本郷中学校高等学校で入試広報部長を務めていらっしゃる野村竜太先生にお話しを伺います。どうぞよろしくお願いいたします。

野村:よろしくお願いします。

四谷:まず、本郷の教育についてお伺いできますでしょうか。

野村:本校は、「個性を尊重した教育を通して 国家有為の人材を育成する。」という建学の精神を掲げています。その建学の精神に基づいた教育の柱として「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」という3つの教育方針を定めています。中でも、本校を受験する方が一番魅力を感じているのが「文武両道」です。本校は運動部が強いというイメージがあり、この点を重視して受験している生徒がとても多いです。都内の山手線沿線の学校としては、グラウンドも大きいですし、立地条件としても通学しやすいので、そこも魅力だと考えています。特に、運動部では昨年のラグビーブームも重なって、ラグビー部に入りたいというように、ピンポイントの部活を希望して受験する生徒も多い程です。運動部だけでなく、もちろん文化部も盛んです。※部活動紹介はこちら

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基本的には「文武両道」というのは、勉強も部活も頑張るということです。でも、本校の考える「文武両道」は、もう一つの意味も持っています。例えば部活動で先輩から聞いた話や、顧問の先生から聞いた話、また勉強において、担任の先生から聞いた話や、クラスで友達から聞いた話には、全てに生徒が成長するための共通点があります。その共通点を経験の中で見つけていく、また双方で聞いた話が繋がるという点での「文武両道」も意味しています。本校では部活動に限らず、先輩・後輩が様々な行事で、縦の繋がりを重視しています。例えば、委員会活動においては、放課後に中1~高3までの会議が行われます。もちろん、仕切るのは高校生です。中学1・2年生の内は、その話を聞いて動くだけになるかもしれません。しかし、高校生の動きや考えを、その場で見て、経験し、学ぶので、高校生に上がったときに、自分が仕切る立場になることができるのです。部活動は特に縦の繋がりは強いですが、部活動に加入していない生徒も、様々な部分で、縦の繋がりはあります。学校としても、そういった機会を多く設けています。

高校サッカー部

四谷:「自学自習」については、いかがでしょうか?

野村:まず、本郷のオリジナルの数学検定試験である「本数検」を実施しています。「本数検」は、「級」と「段」を設け、得点により認定されます。基本的に、長期休み明けに実施され、自分の力が、どのくらい到達したのかを試すことができます。中学生の段階では、各学年ごとにテスト内容がことなりますが、高校生は自らテストの種類が選べるようになます。数ⅠA ・数ⅡB・数Ⅲのいずれを受けても良いとしています。通常、高校1年生は数ⅠAを受けますが、自分で先の勉強をしている生徒もおり、自分の力を試したい、先輩に挑戦したいという気持ちから、数ⅡBや数Ⅲを受験する生徒もいます。本来50分の試験で、通常1種類しか受けられないのですが、50分の間に全種類を受けてしまう生徒もいる程です。結果も貼りだすようにしているため、自分の認定された級や段だけでなく、部活の先輩や、友達が何級何段を取ったことを見て、発奮している生徒も多いです。このような点でも先輩・後輩の縦の繋がりは強く、男子校ならではの良い意味で刺激をし合える環境といえます。また「本数検」は、自学自習のできる生徒に対して、もっと上を目指してもらおうという目的も含んでいます。これは成績に入らない特殊なテストなので、あくまで自分次第になります。成績に関係はありませんが、「級」や「段」の認定を行うことで、競争意識や目的意識を持たせ、取り組むように促しています。本校を受験してくる生徒も、説明会などで「本数検」を知って、楽しみにして入学している生徒も多数います。

本数検

四谷:自ら学習するための仕掛けが、用意されているのですね。

野村:そうです。通常の英検も本校では受験するようにしているのですが、対策面でも自学自習を意識しています。筆記試験の部分は、努力次第なところもありますが、面接対策はそうは行きません。以前は、本校の教員が面接官をして、対策を実施していた時期もありましたが、今は生徒にやってもらうようにしています。すでに級を持っている生徒が、立候補で面接官をやっています。ただし、面接官をする生徒は、しっかりと対策にならなければならないので、実際に受験する生徒以上に勉強して準備する必要もあります。それだけ面接官役も大変なのですが、募集をかけると多くの生徒が自ら立候補してくれます。これも、自学自習の成果だと感じています。通常の勉強だけでなく、さらに上を目指す仕掛けと考えています。自らを高める姿勢へと自然に方向づけ、自らの道を自分で切り拓く力を培っていくことが大切だと考えています。

四谷:「生活習慣の確立」については、いかがでしょうか?

野村:本校には様々な生徒がいますので、提出物が出せない生徒や、テストの点数が取れない生徒もいます。もちろん、そのような生徒に対しては、補習も行っています。ただし、そういう生徒の共通点を探ると、大半は生活習慣が乱れていることが原因です。この点に関しては、ご家庭と協力して、就寝・起床の時間や、部活から帰ってきてからの時間の使い方などを意識するようにしています。保護者とも連絡を取り合い、正しい生活習慣になるようにしています。また、補習につきましても、以前は、授業をリピートする形式を取っていました。しかし、補習で授業のリピートをすると、生徒は補習で聞けばいいと考えます。その結果、普段の授業を聞かなくなるので、最近では、数学と英語はテスト形式(追試)という形で実施するようにしています。追試で点数が取れなければ追々試。合格するまで課すようにしています。そこを突破する為に、自分で努力するようになります。このように、自分で勉強するように促す方向に持ってきています。

四谷:「自学自習」とも繋がっているように感じます。

野村:そうです。「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」は、それぞれが繋がっていると考えています。また「生活習慣の確立」では、その他にも様々な施策を取っています。たとえば、社会人が使うシステム手帳を配っています。以前は、オリジナルでスケジュールを作成するプリントをしていましたが、プリントだと失くしてしまう生徒も多いので、冊子化しました。それからは、オリジナルの冊子で作っていたのですが、それであれば、社会に出た時に使えるように、市販のシステム手帳を配布するように変更しました。もちろん、最初は使い方が良く分からないので、明日の連絡を書くようにとか、宿題を書くようにと細かく指示はします。その上で、宿題も、やりやすい宿題とやりにくい宿題を混在させているようにしています。その時に初めて、個人の自己管理能力が試されます。どういう予定でやることで終えられるのかを学ばせる。これは社会に出た時にも必要なことだと考えています。単純に問題が解けるかどうかではなく、宿題のやり方から意識して「生活習慣」として教育しています。規則正しい生活を心がけることにより、落ち着いた日々の中で友人関係を構築し、自己を冷静に見つめることができるようになると考えています。

文武両道吹奏楽部

四谷:様々な観点からの教育をされているのですね。

野村:本校では、先輩達から代々受け継がれている文化があります。勉強や部活の「文武両道」はその最たるものといえます。よくご家庭から、校則は厳しいかという質問を受けます。本校の生徒を見ていただくと、髪が乱れている生徒もいないし、ワイシャツを出して歩いている生徒もいません。しかし、それは教員が校則として、厳しく注意しているからではありません。それは、彼らが、その部分を整えることがかっこいいと思えるようになっているからです。だらしない風貌があったら、先輩や他の仲間から注意されます。それは、教員が言ってきたからやっているのではなく、生徒同士で自然と意識して、かつそれを引き継いでくれている文化だと感じています。やはり年頃の生徒は、大人が口うるさく言っても、反発してしまうこともあるかと思います。しかし、先輩や友達からだとそれが受け入れられる。そこも本校の校風の特徴と言えるでしょう。

四谷:最後にこれから受験を考えているご家庭へメッセージをお願い致します。

野村:本校は、説明会はもちろん、受験生が来校しやすいオープンキャンパスなどもあります。夏休み見学会では、本校の生徒が校内を案内もしますので、生徒に直接質問も出来る機会です。一度来て、生徒とも話してもらい、本校を好きになってもらえれば、それがエネルギーにもつながると思いますので、まずは足を運んでもらえればと思っています。

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数学合同授業(中学2年次、中学1年次)

「中学2年生が中学1年生を教える」合同授業を、定期考査前などに数回実施しています。
基本的に1年生と2年生が1対1で行う授業です。数学の問題以外にも勉強方法など色々なことを質問・相談することができるので、1年生にとっては学校生活を知る良い機会となっています。2年生にとっても、後輩である1年生から気付かせてもらうこともあります。最近のキーワードで「アクティブラーニング」と言われていますが、この合同授業は、まさにその部分だと考えています。1年生に教えるとなると、2年生も事前に準備をして授業に臨む必要があります。その点においても、積極的に勉強する姿勢に繋がっています。分からないところがあれば、友達に聞いて勉強しています。この合同授業では、縦の繋がりだけでなく、横の繋がりも重要になります。大学を卒業して、将来的に人の教える立場にもなった際に、役に立つ授業でもあります。

卒業論文

本校では、中学3年次に約1年間をかけて卒業論文を執筆します。
興味ある分野の知識を自身で深めて、主体的な学習姿勢を育むと共に他人に理解してもらうための工夫が求められます。そのため、基本的に、内容は生徒自身に決めさせるようにしています。1学期中に担任の教員と相談しながらテーマを決定し、夏休み中に初稿を書き上げて提出します。添削をされて帰ってきた原稿を元に、冬休み中に清書し、3学期の始めに最終提出となります。それを冊子にして、皆にも読んでもらえるようにしています。優秀作品は表彰されると共に、本校紀要である「塔影」にも掲載されます。指導の際には、「執筆要項」を作成・配布し引用の方法や注の付け方なども、細かく指示しています。この自己発信型の学習姿勢は、将来進みたい分野への気付きも促し、卒業後の進路や目標設定への一役も担っています。

部活動

運動部では、ラグビー部やサッカー部が人気です。ラグビー部は全国大会に出たこともあります。運動部は、出られる大会にも違いがありますので、中高は別々で行っていますが、文化部は中高合同で活動しています。中学の運動部は、公立校と同様の大会に出ているため、3年の夏で一旦終了しますが、秋以降には高校の部活に参加しますので、ブランクなく6年間部活が出来るようになっています。また、運動部も複数ありますが、スペースが限られていますので、それぞれの部活が工夫しながら、他の部活も気にかけて活動しています。その点は、人に関心を持つということにも繋がっています。
文化部では、科学部は運動部と比べると人数は少ないですが、物理セッションなどでは、賞も取っています。その他では、漫画劇画部も特徴のある部活の一つです。本校では、以前はデザイン科があり、著名な漫画家も輩出していました(「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の秋本治さん、「北斗の拳」の原哲夫さんなど)。現在は、デザイン科はありませんが、そういった著名な人を輩出した場所でやりたいという生徒もいて、日々活動しています。
部活動の決定は、最初に体験入部期間があり、そこでいくつかの部活に参加してみて、正式にゴールデンウィーク明けから参加するので、自分に合う部活動を選んで決めることが出来ます。

平成27年度合格実績

〇国公立大学 ※( )内の人数は現役生になります。
東京大学9名(7名)
京都大学4名(2名)
一橋大学7名(6名)
東京工業大学10名(8名)
東京農工大学3名(3名)
北海道大学5名(3名)
東北大学5名(5名)
筑波大学5名(4名)
千葉大学6名(5名)など 合計88名(65名)

〇私立大学
早稲田大学165名(143名)
慶應義塾大学93名(75名)
上智大学57名(50名)
東京理科大学106名(71名)
国際基督教大学2名(2名)
明治大学154名(127名)
青山学院大学7名(4名)
立教大学38名(31名)
中央大学44名(34名)
法政大学46名(30名)など

〇医学部医学科
北海道大学1名(0名)
東京医科歯科大学1名(1名)
横浜市立大学1名(1名)
高知大学1名(0名)
大分大学1名(0名)
防衛医科大学校1名(0名)
東京慈恵医科大学2名(1名)
聖マリアンナ医科大学1名(0名)
日本医科大学2名(1名)
東京医科大学1名(1名)
昭和大学1名(1名)
東邦大学1名(1名)
帝京大学1名(0名)
杏林大学1名(0名)
自治医科大学1名(1名)
順天堂大学3名(1名)
日本大学1名(1名)
埼玉医科大学1名(0名)
独協医科大学1名(0名)

合計23名(10名)

平成28年 説明会・公開行事

〇中学校 学校説明会 ※予約不要
第1回 5月14日(土)14:00~終了後施設見学
第2回 9月4日(日)10:30~終了後施設見学
第3回 10月15日(土)14:30~終了後施設見学

〇中学校 入試説明会 ※予約不要
第1回 11月1日(火)10:30~終了後施設見学
第2回 11月26日(土)14:00~終了後施設見学

〇高等学校 学校説明会 ※予約不要
第1回 9月4日(日)14:00~終了後施設見学
第2回 10月22日(土)14:00~終了後施設見学
第3回 11月12日(土)14:00~終了後施設見学
第4回 12月3日(土)14:00~終了後施設見学

〇夏休み見学会 中高共通 ※インターネット予約(7月から予約開始)
7月17日(日)(1)9:30~ (2)13:00~ (3)16:00~

〇親子見学会 中高共通 ※インターネット予約(12月から予約開始)
12月23日(金)(1)10:30~ (2)14:00~

〇中学校オープンキャンパス クラブ体験入部  ※インターネット予約(9月から予約開始)
10月8日(土)14:00~

〇体育祭 ※予約不要
6月15日(水) 本校グラウンド 8:30~15:30

〇文化祭 ※予約不要
9月17日(土)10:00~16:30

9月18日(日)9:00~16:00
※いずれも上履きは必要ありません。

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