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塾フォロー徹底解剖
日能研:塾フォロー
日能研は、国内最大級の中学受験専門塾で、長年の歴史から蓄積された情報の質の高さに強みがあります。日能研の開催している公開テストは、その規模の大きさから順位・偏差値が正確さにも定評があります。学年単位・クラス単位での学習相談会も頻繁に行っており、志望校相談や学習相談の場合には個別対応もしています。
■授業とカリキュラムについて
日能研の授業の特徴としては、授業の中で生徒たちに相談をさせる時間を取るようにしている点です。先生からの問いかけへの返答や、与えられた問題を生徒たちに相談させ、分かる生徒は分からない生徒に教えながら解いていくことで「自ら考える力」を養う授業を行っています。
日能研は成績に関わらず、広く生徒の受け入れを行っており、カリキュラムの進度は少し遅めです。4・5年生は基礎を重視した問題を学習していくため、大きく伸び悩むお子様は少ないです。
ですが、6年生になると他塾と同様に、テストの回数が増えていきます。そのため、家庭学習量もおのずと増加し、受験対策が行き詰ってしまうケースも少なくありません。4~5年生の内から計画的に学習し、基礎を定着させた上で、6年生を迎えられるように、日頃から準備を進めていくことが大切です。
また、他塾に比べて、過去問への取りかかりが遅いという特徴もあります。例年、6年生の9月~10月までは過去問は手をつけないように塾から指導されますが、入試直前期になっても、過去問指導はほぼ実施されない傾向にあるので、特に難関校入試を目指す場合には注意が必要でしょう。
■クラスについて
クラスは、20~30人のクラス編成で、他塾より人数が多い特徴があります。人数の多い校舎や人数の多いクラスでは、サポートの先生がつくようにして、つまずく生徒が出ないようにフォローしています。
小学4・5年生は、2週間に1回行われる【カリキュラムテスト】と1~2ヶ月に1回行われる【公開テスト】の結果から、2ヶ月に1回クラス替えが行われます。クラスの席順も成績順に決めており、生徒の競争意識・自学意識を高める役割を果たしています。小学6年生は、【カリキュラムテスト】が毎週行われ、【公開テスト】との結果からクラス替えが行われます。
クラスは習熟度別に、大きく「基礎クラス」と「応用クラス」に分かれています。基礎クラスは「Wクラス」、応用クラスは「Gクラス」と「Rクラス」があり、Rクラスの方が上位のクラスになります。校舎によっては、Rクラスが無い場合もあります。
また、エリアによって基礎クラスが「Aクラス」、応用クラスが「Mクラス」になることがあります。基礎クラスのWのクラスを「M(マスターレベル)」と「A(アドバンスレベル)」に分け、「M」の方が「A」より上位のクラスとなります。Mクラスは更に「M2」「M1」のように分けられます。数字は大きいほうが一般的に上位クラスとなります。
クラスによって学習内容も異なるため、【カリキュラムテスト】のテスト内容も、基礎クラスは「基礎問題」と「共通問題」から出題されるのに対し、応用クラスは「共通問題」と「発展問題」から出題されます。このカリテの成績によって、クラスと座席が決まります。
<応用クラスと基礎クラス>
応用クラス:「R」「G」または「M1」「M2」
基礎クラス:「W3」「W2」「W1」または「WM2」「WM1」「WA2」「WA1」
■テキストについて
生徒が自ら「考える」こと重視している日能研は、「本科テキスト」と「栄冠テキスト」の2種類のオリジナルテキストを使用しています。授業で使用する教材が「本科テキスト」で、家で復習に使用する教材が「栄冠テキスト」です。「本科テキスト」は、基礎力を固めるテキストとしてとても良い教材です。この教材を活かすためには、授業後の復習を通して、カリテで高得点を目指し、行ったカリテの復習をするというサイクルをきちんと実践することが重要です。
また、6年生の7月までは授業の教材は各クラス同じですが、6年生の9月以降はクラス別に異なる教材を使用して志望校対策を行います。
【カリキュラムテスト】に出題される問題は、「本科テキスト」や「栄冠テキスト」の問題と類似しています。よって、テキストの問題を繰り返し学習していれば、【カリキュラムテスト】は解けるようになります。
ところが、日能研生以外のお子様も受ける【公開模試】は、出題範囲がありません。また発展問題も出題されます。すると、【カリキュラムテスト】で暗記型の学習をしてきたお子様は、途端に答えられなくなってしまうのです。【公開模試】で得点を伸ばすには、日頃の復習で解き方の丸暗記にならないように「なぜこの解法なのか」といった、考え方を理解した上で、問題を解くことが大切でしょう。
■宿題について
家庭学習においては、授業の復習を行うだけでなく、自分で考えて取り組めるように、復習用のオリジナルテキストも使用していて、「考える力」を養うようにしています。近年の中学受験では、ただ暗記しているだけでは解けない問題も増加しているため、その傾向に合わせて塾として自ら「考える」ことに重きをおいて取り組んでいます。
長年研究されたオリジナルテキストと授業により、基礎学力の向上とともに、中学受験に必要な「考える力」を身につけることができるようになっています。
量は比較的少なく、同じ問題を何度もじっくり考えさせる方針です。同じ問題の繰り返しの為、「カリテ」対策のように、解き方を覚えてしまう丸暗記型の学習に陥りやすいです。なぜこのような解法になるのか考える習慣が身に付きにくい為、思考型の問題へと変わっていく6年生で、急にテキストの難易度が上がり、成績が下がってしまいやすい傾向にあります。暗記癖がついたお子様に、「なぜこの解法で解くのか」「どうしてこの答えになるか」という、思考力重視の学習の習慣付けは、4~5年生の内から実践させていくことが大切です。
■日能研とプロ家庭教師の相乗効果
ークラスup対策ー
期間や範囲が決まっているカリキュラムテストで得点を伸ばしていくことが、クラスupに向けて最短距離と言えます。カリキュラムテストの対策として、まずテストが行われる期間ごとに学習スケジュールを立てながら、計画的に取り組むことが重要でしょう。ですが家庭内で計画を立てながら、その通りに勉強し、かつ結果に繋げていくということは、容易ではないかもしれません。プロ家庭教師が生徒の習熟度に合わせて、躓いている箇所を分析し、その上で計画を立てることができます。生徒の負担になりすぎないよう、効率良くテストに向けて準備をすることが可能です。
ー公開模試対策ー
日能研の生徒はカリキュラムテストでは得点できるのに、公開模試では点が取れないということが起こりやすいです。その原因としては、暗記型の学習にとどまってしまい、全範囲から出題される公開模試に対応しきれていないことが挙げられます。カリキュラムテストだけでなく、公開模試でも得点出来ていなければ、今まで授業で習った内容が定着しているとは言えません。プロ家庭教師が生徒の苦手に合わせてカリキュラムを組み、どの分野から出題されても対応出来るだけの実力を定着させていくことができます。
ー過去問対策ー
日能研は過去問の開始時期が遅めな傾向にあります。例年、6年生の9月~10月までは過去問は手をつけないように指導されますが、入試直前期になっても過去問指導が行われない場合があります。よって、特に難関校入試を目指す場合など、学習のスケジュール立てを含めた独自での対策が必要と言えます。プロ家庭教師が間に入ることにより、志望校に合わせて一緒に計画を立てながら、効率的に過去問の対策を進めることができます。