中学受験から大学受験まで、志望校の合不合判定に役立つ模試情報について解説します。

模試対策

Vもぎ

株式会社進学研究会が主催する、首都圏の高校受験のための模試です。東京都と千葉県が対象となります。年間の延べ人数は26万人以上となる、国内最大規模の模試です。60年以上の歴史ある模擬試験で、判定精度が高いことで知られています。このように、膨大な情報を持っているため、データ集を用いて、志望校や併願校を適切に選択することができます。試験会場は、高校や大学などを利用しており、本番さながらの雰囲気の中で受験できるのも特徴の一つ。「都立Vもぎ」と「私立Vもぎ」の他、「都立自校作成対策もぎ」や、千葉県の方には、千葉県公立高校向けの「県立もぎ」があります。

「都立Vもぎ」では、都立3校と私国立2校の判定が可能です。問題は都立を第一志望に考えている受験生向けで、基本問題が中心となっています。
「県立Vもぎ」は、千葉県の公立高校の傾向に合わせた問題内容となっており、都立Vもぎと同じく、公立3校、私立2校の判定が可能です。
「私立Vもぎ」では、私国立高校を志望する受験生に向けて、入試となっています。私立6校までの判定が可能です。都立Vもぎよりも問題の難易度はやや高めに設定されています。 「都立自校作成対策もぎ」は、日比谷・西・新宿・戸山などの自校作成校を目指す受験向けで、記述中心で、私立Vもぎよりもさらに何度は高くなっています。判定は、自校作成校4校と私国立2校まで可能です。

例えば日比谷高校志望の場合、「都立Vもぎ」を受けても、正確な判定が出ないため、「都立自校作成対策もぎ」を受けると良いでしょう。自身の志望校によって、どの模試を受けるか、選択する必要があります。また、1回だけでは、その日の体調や出題範囲の偏りによって、正確な判定が出ないこともあります。最低3回分は受けられるよう、事前に計画を立てておくと良いでしょう。
どの模試を受けるかの選択について、「都立Vもぎ」と「私立Vもぎ」との母集団の差はそれほどない、つまり偏差値に大きく差は出ないと言われています。どちらの模試も、都立・私立のどちらか一方を受けるというよりも、結局はどちらも併願することが多いからです。とはいえ、問題の難易度の差はあるため、「都立に強い」「私立に強い」といった個人差は出るでしょう。

志望校判定の他、判定結果の裏面にある「学力分析表」は、学力を分析する貴重なデータとなります。正誤欄の「×→」で表示されているものは、本来の実力では得点できたはずなのに、取りこぼしてしまったことを表します。つまり、どういった問題でケアレスミスが起こっているか、それをなくすためにはどうすれば良いかといった、具体的な学習法に落とし込むこともでき、ケアレスミスがなく現時点での実力を出せた場合の偏差値を測ることもできます。
私立高校の一部では、Vもぎの得点による直接の入試相談により、併願確約が行われる場合がありますので、内申が少し足りないなどの場合でも、有利に入試を進めることができるかも知れません。それほど、影響力の強い模試であると言えます。

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