科目別勉強法
世界史-科目別勉強法

■世界史学習
世界史は暗記量が膨大であり、しかも時間の流れだけでなく、地理的にも世界全体に渡っているため、学習するにはなかなか大変な科目です。定期テストで世界史を学習する場合と大学入試で世界史を選択した場合の効率の良い学習方法をお伝えしたいと思います。
■学習のポイント
・地図に親しもう ― 世界史を学習する上での難関ポイントは地理的な問題です。まずは現在の国名とその位置を、地形的な特徴を踏まえてしっかり覚えてください。歴史を遡ると様々な勢力が廻りの国に影響を及ぼしてゆきます。その際現在のどこの国に当たるかがわからないと、全体像が掴みにくいと思います。
・ストーリーを楽しもう ― ある国の人間たちが、ほかの国を征服したり、交渉したり、自国に有利なように働きかけたりしているのを学習するのが世界史ですから、そこには面白いストーリーが展開されています。漫画世界史のように取り組みやすい教材で、まずは、ストーリーを楽しみながら全体像をつかんでください。
・繰り返そう ― ここからがいよいよ暗記作業です。
1.テキストを読む ― テキストを繰り返し読んでください。その時に必ず地図の知識、全体の流れを意識して読んでください。地理的にどこかわからない場合は、必ず地図を開いて確認してください。
2.音読する ― 次に覚えるべきキーワードを繰り返し声に出してください。ストーリーも含めて音読することが大切です。世界史の場合、日本史と比べて圧倒的にカタカナ表記が多いと思います。もちろん漢字学習も大切ですが、声を出すことで、自分の耳に直接聞かせて、音として覚えてください。
3.暗唱する ― 何回も音読しているうちに、ある程度覚えてきていると思います。ここで何も見ないでストーリーも含めて説明できるまで暗唱してください。
4.書く ― ここからが書き出す作業です。テキストをまとめるのではなく、大雑把でいいので、今まで音読し、暗唱した内容を図で書いてください。ここまで作業が進むと、しっかり記憶に刻まれていることと思います。
■定期テスト対策
基本的には上記の作業に沿って進めてください。定期テストの場合、範囲も限られいて、しかも授業中に先生が大事であると強調したこと、板書・配布プリント等から出題されると思いますので、まずは授業内容をしっかり理解し、覚えてください。この場合も音読・暗唱・図解は大切だと思います。テスト直前ではなく、早めに作業に取りかかってください。
■大学入試対策
・テキスト、問題集選び
入試の場合、範囲は圧倒的に広くなりますので、まずはどのテキスト、問題集を選ぶかが勝敗のカギとなります。先生、友達、インターネットなどの情報を基に、実際に書店でテキストを手に取って自分に合っているかどうかを吟味してください。いくら素晴らしい教材でも自分に合っていない場合はその教材は避けた方がいいでしょう。
・出題傾向を調べる
大学によって出題傾向は違います。志望校の宿題傾向を調べ、無駄のない学習を心がけましょう。
・学習計画を立てる
いつまでにどこまでを制覇するのか、入試から逆算してしっかり計画を立ててください。やみくもに学習しても入試に間に合うかどうか、自分がどのあたりまで学習したのかを把握するのは困難です。無理のないしっかりとした計画を立てることが大切です。
・受験学習をする
上述した学習のポイントに沿って学習を進めてゆきます。ある項目がマスターできたら、問題集・過去問を使って確認しましょう。間違えた問題や未履修の項目が出てきたら、その場で覚えてしまいましょう。問題集の解説はしっかり読み込んでください。