椙山女学園中学校高等学校

椙山女学園-学校インタビュー

四谷進学会プロ家庭教師センター(以下四谷):今回は、椙山女学園中学校高等学校の教頭先生を務めておられる佐野先生よりお話しを伺います。佐野先生よろしくお願いいたします。

佐野教頭:よろしくお願いします。

四谷:それではまず、学校の理念や特徴をお伺いできますか?

佐野教頭:椙山女学園としては、今年が創立110年になります。新しい時代において、女子も高い教養を身につけるべきだ、という考えに基づいて創立され、現在に至っています。中学校・高等学校としては、戦争が終わって、学校の制度が変わってからの歴史になりますから、約70年になります。そして、学園の教育理念として「人間になろう」という言葉を掲げています。

この「人間になろう」という理念には大きく3つの意味があり、1つ目は「人を大切にする人間になろう」、2つ目は「人と支え合える人間になろう」、3つ目は「自ら頑張れる人間になろう」です。「人を大切にする」の人とは、自分自身のことでもあり、身の回りの人もことでもあり、また遠く離れたところにいる人のことでもあります。言い換えれば、人間尊重の精神です。互いに尊重し、支え合い、そして、他人に言われて何かをするばかりではなく、自分からできることを探し、自ら動ける人間になろう、という意味になります。この3つを合わせて「人間になろう」と表現しています。

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四谷:「人間になろう」という教育理念を実現するための具体的な取り組みは、どういうものがありますか?

佐野教頭:授業の展開においても、その点には特に気をつけています。これから先は、難しい問題が山積した、変化の激しい時代、と予測されています。自分の力だけでなく、皆で一緒に難しい問題を考え、より良い答えを見つけ出していく作業が必要になる、と言われています。そのため、例えば中学のクラスでは、頻繁に席替えをしています。これは、同じクラスの誰と隣になっても会話ができるように、さまざまな問題について相談できるようになってほしい、という考えに基づいています。その環境下で授業を行いますから、講義の後で、皆で学習内容を確かめ合うような共同学習を行った場合、前回とは違うクラスメイトとさまざまな意見を交換でき、ともに高め合うことができます。このような授業展開も、教育理念「人間になろう」に繋がっている、と考えています。

四谷:中学1年生の時から、様々な取り組みをされているのですね。

佐野教頭:そうですね。周りの人を大切にし、そして支え合いながら、自分の意見も大切にするということを、授業を通して実現できるようにしています。例えば、4月の国語の授業で自分のお気に入りのものを1分間でスピーチする、という課題を出しています。スピーチをする生徒は、どのように伝えれば、皆に分かってもらえるのかを考えてスピーチをします。また話を聞く側も、友達をしっかり聞こうとします。そのような姿勢が入学時から身に着くようにしています。スピーチについては、冬に各クラスの代表者が全校生徒の前で発表する機会も設けているのですが、代表の生徒が話し始めれば、自主的に静かになり、話を聞こうとします。このような会では、司会も放送部の生徒が行っていますので、皆で協力しよう、という思いも増すようです。

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四谷:生徒たちは自主的に協力する姿勢が身についているのですね。

佐野教頭:そうですね。自主性を養う上で、椙山は総合学習も大事にしています。図書館を使って皆で調べてまとめたりする時間も大事にしていて、自分で調べて自主的に取り組むように指導しています。図書館は、建て替えの際に、新校舎の中央に位置づけよう、という意見が教員から出され、その意見が採用されています。自主性を重んじ、人と協力しながら良いものを作ろう、という伝統が、学園全体に根付いていると思います。

四谷:課外活動等はいかがでしょうか?

佐野教頭:課外活動では生徒会の活動が盛んですね。生徒会の役員選挙では、積極的に立候補する生徒が多く、立会演説の内容も前向きです。選挙の雰囲気がとてもよく、生徒会執行部の支持率が高いのも、椙山の特徴だと思っています。生徒会役員をやっている生徒は、生徒会の仕事だけでなく、勉強や部活にもしっかり取り組んでいます。皆、そういう姿を見ているので、協力しようとする雰囲気が醸成されやすいのではないかと思います。文化祭や体育祭、球技大会などを、それぞれの生徒が積極的に動いて、皆で楽しめるように工夫しています。このような雰囲気は一朝一夕にできるものではなく、「人間になろう」という教育理念に基づき、様々な取り組みの積み重ねの中で形成されてきたものです。この雰囲気を今後、入学される生徒様にも感じて頂けたらと思います。

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学校行事

椙山女学園の目玉行事は文化祭です。各クラスで出し物を決めており、中学1年生は合唱、2年生はビッグアートとプレゼン、3年は演劇、ミュージカルとなっています。中2ビッグアートの経験は、中3演劇の大道具製作にも生かされています。学年でテーマを決めており、テーマについて、生徒が自ら考え、相談しながら、視野を広げて作品を作り上げています。
高校では、出し物は基本的には自由になっていますが、高校1年生は展示、2年生はパフォーマンス、3年生は演劇・ミュージカルとなることが多いです。各クラスの文化委員が中心となり、生徒主体で動いているので、生徒たちの一体感を感じられます。
また、クラスごとの出し物の他にも、クラブ発表や教科展示・模擬店なども出店されるため、とても明るく笑顔溢れる文化祭になっています。

修学旅行

修学旅行の行き先は、中学生は沖縄、高校生は長崎・福岡です。
人を大切にするという理念に基づき、平和を愛する気持ちを育てるべく、平和学習を中心とした修学旅行としています。ある一定の主義・主張に偏らないように気をつけながら、現地の方の協力を得て、戦争体験の講演なども実施しています。
中学生の修学旅行では、平和学習だけでなく、沖縄の文化に触れる体験学習も実施し、観光旅行とは違う生きた学びの場としても活用しています。高校の修学旅行では、3泊4日という期間の中で歴史や文化に触れながら、生徒自身で「調べ・まとめ・発表する」という学習スタイルにより、理解を深めています。

部活動の様子

中学は25、高校は40の部活があります。加入率はとても高いです。加入の強制はしていませんが、9割近い生徒が部活動に入っています。3年間続けた生徒は表彰されます。7~8割の生徒が毎年表彰されています。
たとえば文化部のフィルハーモニー部は、中学1年生から高校3年生までの120名超える部員がいる人気の部活です。毎年、年末に愛知県芸術劇場コンサートホールで定期演奏会もやっていて、その演奏会は高校3年生の引退公演であるとともに、中学1年生の初めての定期演奏会でもあります。下級生はいままで扱ったことのないような楽器を、上級生に教えてもらいながら練習を重ね、公演で日頃の成果を発揮し、完成度の高いものになっています。アンコールでは感極まってしまう生徒もみかけます。

進路・合格実績

椙山女学園は保育園から大学まであり、内部進学で大学まで進学する生徒が多いのも特徴です。
受験する生徒は2割程で少数派ではありますが、そういう生徒も大事にして、受験補習や、個別対応等のサポートをしています。小論文指導も個別に丁寧に行っています。中学校・高等学校で100人ほど専任教員がいますから、受験する生徒それぞれの要望に合わせて、個別指導での対応をしています。

☆2015年度進学実績
椙山女学園大学:295名

【中部地方の4年制大学】
南山大学:5名
愛知大学:4名
愛知学院大学:11名
名城大学:7名
中京大学:2名
名古屋外国語大学:8名
愛知淑徳大学:9名
名古屋大学:3名
名古屋市立大学:2名
信州大学:2名
など

【中部地方以外の4年制大学】
慶應義塾大学:1名
学習院大学:1名
明治大学:2名
青山学院大学:1名
立教大学:1名
関西学院大学:3名
立命館大学:4名
神戸女学院大学:2名
同志社女子大学:1名など

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