四谷進学会による明治大学付属中野中学高等学校-学校インタビューです。

四谷進学会では各学校へインタビューを行い、生徒様へ確かな情報提供や進路相談に対応いたします。

注目校インタビュー

明治大学付属中野中学高等学校

明治大学付属中野中学高等学校-学校インタビュー

四谷:今回は明治大学付属中野中学高等学校の入試広報委員長、海老澤貞行先生にお話を伺います。よろしくお願いいたします。

海老澤:よろしくお願いします。

四谷:まず、貴校の特徴について、お伺い出来ますか?

海老澤:本校はご存知の通り、明治大学の付属ですが、明治大学の付属は全部で3校あります。本校の他に、明治大学付属明治と明治大学付属中野八王子があります。明治大学付属明治は純系の付属なので、ほぼ100%が明治大学に進学します。本校と八王子は姉妹校で、約75%が明治大学に進学します。本校は1学年400名(高校)いるので、約300名が明治大学に進むことになります。成績上位者で積極的に他大学に進学する生徒が数十名いて、明治大学に推薦入学したくても進学出来ない生徒が数十名います。その全ての生徒に対し、どのような形でも対応出来るよう、カリキュラムを組んでいます。このように約100名が他大学を受験し、国公立大学や早慶上智理科大などの難関私立大には数十名が進学します。これは明大付属三校としての特徴ですが、最後まで、どの教科もバランス良く学習します。理系であっても国語・社会をやりますし、文系であっても数学・理科をしっかり学習します。特に中学の場合には、その後の選択肢を少しでも広げるため、まんべんなく行う必要があると考えています。中でも英語については、グローバル化が進んでいる影響もあり、多くの時間数を割いたカリキュラム構成にしています。4技能を大事にし、リーディング・ライティング・スピーキング・リスニングの全てをバランス良く学習します。

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四谷:進学先について、もう少し詳しくお伺いできますか?

海老澤:学年400名の中で、明治大学に進学出来る枠は300名分しかないため、その枠を競う形となります。3年間の総合成績を基に、順位が決まります。順位の高い方から、希望学部・学科を選べる仕組みになっています。成績上位層は、医歯薬系を中心とした難関大学・学部を目指したり、指定校推薦で難関大学に進学していきます。

四谷:明治大学への推薦枠が全員分ないことで、良い意味で危機感がありますね。

海老澤:そうなんです。その危機感が努力を後押ししていると感じます。300名の枠に入って、ある一定の成績であれば、明治大学への内部推薦の権利をもったまま、国公立大学への併願(前期日程のみ)も出来ます。

四谷:明治大学との連携はどのような形で行われていますか?

海老澤:まずは大学に入る上で、どんな大学かを知ってもらうために、高校生を対象に、特別進学講座を開いています。本校では高校2年から文系と理系に分かれますので、学部選択の一貫として明治大学のキャンパスに出向き、明治大学10学部の学部長の先生から各学部がどんなことを行うか、具体的にお話していただきます。高校2年になると理系の生徒を対象として生田キャンパスを見学する機会があります。

明大生田キャンパス見学会

 

大学4年生の研究や実験の様子を目の当たりにすることができるので、好評です。特に理系の場合には、専門的な内容を行いますので、事前にいろいろな研究室や大学生の実験も見せてもらうことで、ミスマッチが起こらないようにします。そして高校3年では、明治大学公開授業に参加します。オープンキャンパスとは異なり、明治大学の実際の授業を受けます。本物の授業を受けさせてもらえるのは、明治大学付属校の特権です。この頃になると、学部・学科はだいたい決まっているので、本当にその学部に決定するかの確認の意味合いが強いです。6日間に渡って公開授業がありますので、自由に自分が聞きたい学部・学科の授業を聞くことができます。

四谷:キャリア教育の試みも何か行っていますか?

海老澤:高校1・2年で、進路セミナーがあります。これはNPO法人との連携で行っているものですが、約20名の色々な専門分野で活躍する社会人の方々を招き、その中から各生徒が興味のあるものを2つ選びます。2年間行われますので、合計4つのセミナーを選べるということですね。ITの最先端でデジタル製品を作っている方や、営業マンとして世界を飛び回っている方、法曹界や医療関係の方など、多種多様なお仕事の話を聞くことが出来ます。普段勉強しているだけでは、今の勉強が将来の仕事にどう影響するかイメージしにくいと思いますが、このセミナーによって、高校での勉強、大学での勉強、そして社会に出た後のことがどのように繋がっているのか、考えるきっかけになります。8年前から行っていますが、毎年生徒から好評で、着実な影響力があるので、長く継続しています。お招きしたスピーカーの方も、一生懸命に聞く生徒の姿勢に感銘を受けられる方々が多いです。

四谷:生活指導で注力されていることはありますか?

海老澤:男子校ということが第一にありますので、ほぼ全員が社会に出て働くことを前提に、社会人として活躍出来るように6年間徹底して教え込みます。具体的には、時間を守ること、協調性を持つこと、思いやりを持つこと、ルールを守ること、外見を清潔にしておくことなどです。これは6年間の日々の学校生活の中で実践しています。

 アメリカ語学研修

 

四谷:具体的な行動としてはいかがでしょうか?

海老澤:例えば、10分前登校を徹底しています。これにより、何を行う場合でも、10分前に行動しなければいけないというクセがつきます。それから挨拶は、教師の方から積極的に行うようにしています。全校で2000人もいるので、直接授業などで関わっていない場合もあるのですが、すれ違ったりした時には挨拶をします。大学や企業では教えてくれない社会のマナーや人間性の面を、中高の段階でしっかりと教え込みます。また、生徒間同士でのトラブルへの対処も徹底しています。してはいけないことをしてしまった時には、教員が調べて厳しく指導します。単に机上で学ぶだけでなく、自ら涙を流すことによって理解できることもあります。放置せずにその都度しっかり対応していますので、いじめに発展しない仕組みが出来ています。このように生活面がしっかり整っているため、本校の出席率は全学年平均で99%をキープしています。これは学校に行くことが楽しいことを表していると言えます。いくら勉強や部活で活躍出来ていても、人間関係がうまくいかなければ楽しいとは言えませんので、教員が常に細かくチェックしています。

四谷:明大中野のどんなところを見て志望する生徒さんが多いでしょうか?

海老澤:やはり男子校の良さを感じてくれることが多いと感じます。明大明治は近年共学化しましたし、明大中野八王子は元々共学ですので、明大三校としては本校だけが男子校です。男子校の良さであり、私立一貫校の良さでもありますが、一生の友達が出来ることは大きなメリットです。また、教員も長く学校に在籍することが多いので、卒業生はいつでも学校に戻ってくることが出来ます。私自身、40歳になろうかという卒業生と今でも時々会って、食事をしながら相談に乗ったりしています。OBと在校生の先輩後輩の関係性が密にあることも良い点です。

四谷:講習はどのように行われていますか?

海老澤:本校の教員が、全て講習も担当しています。中学では指名講習の割合が多くなっていて、定期考査やショートテストなどで一定の得点に達しなかった生徒に対して行います。高校に上がると、大学入試向けの講習の割合が増えてきます。

四谷:明大推薦枠がこれだけ豊富でも、大学入試向けの講習も行われているのですね。

海老澤:本来、推薦で明治大学に上がる300人は、大学入試で入れるだけの学力を備えておく必要があります。講習だけでなく、大学入学前にしっかりとした学力をつけさせる目的として、明大推薦テストがあります。高校2年と3年で合計3回あり、センター試験レベルの問題が出題されます。推薦の権利を得る上で、この全3回の試験が全体の22%を占めているため、大変重要性の高い試験と言えます。

四谷:最後に、明大中野を受験する生徒さんへメッセージをお願いします。

海老澤:はい。これはどの学校も似た傾向かも知れませんが、算数が合否を分ける要因になりやすいので、特に算数で得点が取れるように頑張って勉強して欲しいです。4科の中でも問題数が少なく、1題の配点が大きいため、1題ミスすると合否に大きく影響がありますので、ケアレスミスをなくす工夫も重要です。本校の問題は、最後の答えだけを問う出題方式です。難易度の高い低いにかかわらず、ほぼ同じ配点になっているので、易しめの問題を確実に取ることが合格のカギになります。中学入試での勉強が今後の将来に繋がるよう、祈っています。

明治大学特別進学講座

高校1年生を対象に、毎年行われる特別講座です。目的は、「明治大学を知る」こと。各学部の学部長が講師となって、明治大学各学部の目標と特色を説明します。明治大学には10学部28学科があり、自分の夢や志望はどの学部・学科へ行けば実現出来るのかをこの講座を通して学びます。学部長の先生から直接、大学の様子を聞くことができるため、進路決定に役立ち、明確な将来像が描けると好評です。

法学入門講座:明治大学法学部主催の法学検定ベーシック(基礎)コース合格を目標にした講座で、将来の進路選択に役立っています。

簿記講座:簿記資格取得のため、明治大学経理研究所が企画するものです。高校在学中から簿記の資格取得を目指し、この講座をきっかけにして大学で公認会計士などの資格にチャレンジする卒業生も多くいます。

語学講座:ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語の基礎を学びます。明治大学文学部の先生を講師に招き、語学のセンスを磨きます。

明治大学生田キャンパス見学会:理系を志望する生徒を中心に、農学部・理工学部の講義を聴講したり、実験・実習を見学したりします。また、研究室や各種施設の見学も行います。

明治大学公開授業:明治大学において、各自興味のある学部の講義を聴講します。各自の最終進路決定に大きく役立っています。

イベント・学校行事

特徴的なイベントの1つとして、明治大学が出場する東京六大学野球の応援・観戦があります。入学して間もない、高校1年の4月・5月の時期に神宮球場へ赴き、明治大学野球部の応援をします。先輩方の活躍を見守り、付属校生徒としての誇りを高めます。また、明治大学の応援団から応援の仕方を教えてもらうなどして、交流を図っています。

明大中野のメインとなる学校行事は、「桜山祭」です。文化の部と体育の部に分かれており、共に9月に行われます。文化の部の目玉として、「神輿・パレード」があります。学校で神輿を所持しており、毎年高校3年の有志の生徒達が担ぎます。約40名しか担ぐことが出来ないため、競争になることもしばしばです。また、音楽部によるパレードも見どころの1つです。体育の部も毎年大変な盛り上がりを見せます。リレーでは、担任の先生がアンカーを走ります。綱引き、騎馬戦、棒取りなど、熱闘が繰り広げられます。

進路について

※進学実績(平成27年度、卒業生406名の実人数)

明治大学推薦入学 295名

国公立大学 11名

私立大学 59名

専門・各種学校 3名

就職 0名

留学 0名

浪人 38名

 

※主な他大学合格実績

東北大学 1名

東京工業大学 1名

東京外国語大学 1名

筑波大学 1名

横浜国立大学 5名

千葉大学 3名

早稲田大学 16名

慶應義塾大学 7名

上智大学 4名

東京理科大学 13名など

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