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共用試験(医学部受験)

2020年01月29日

医学部の5年次に上がる前の進級試験として、2005年から共用試験のCBT(Computer Based Testing)と呼ばれるコンピューターテストが導入されました。共用試験とは、全国の医科大学・大学医学部・大学歯学部の学生が、4年次修了時に実施する評価試験のことで、知識・問題解決能力を評価するCBTと、態度・診察技能を評価するOSCE(Objective Structured Clinical Examination)の2種類があります。 今回は共用試験導入の背景と、CBT・OSCEについてご紹介します。

■共用試験の導入背景
各大学の医学部は、研究業績や教育体制に力を入れ、学習意欲が高い学生を多く獲得し、成績が乏しい学生については在籍数を少なくしようとします。最大の理由としては、医師国家試験の合格率向上という点にあります。学生の留年率を下げ、国家試験の合格率を上げることで、在籍する学生の質の向上に努めています。
よって、共用試験に不合格の学生は5年次に進級が出来ない制度になっており、5年次から始まる臨床実習は受けられません。5年次以降は共用試験をクリアした、質の高い学生がより在籍するようにし、国家試験の合格率の向上を各大学が競い合っている背景があります。

■CBT について
CBTとは、臨床実習開始前までに、修得しておくべき医学的基礎知識について、問題可決能力を含め、総合的理解がなされているかどうか、評価するための試験です。全国の大学医学部共用のシステムで、全6ブロックあり1ブロック60分で計320設問を解く必要があります。320問中240問が過去に出題されたことがあるプール問題で、残り80問が初めて出題される新作問題です。プール問題だけが採点の対象となります。新作問題については採点対象外となります。平均難易度に差がないように、受験生ごとに異なる問題がランダムに出題される仕組みです。

■OSCE について
OSCE とは臨床実習開始前までに、修得しておくべき技能及び態度が、一定の基準に到達しているかを客観的に評価するためのいわゆる実技試験です。医療面接や診察、手技などさまざまな項目があります。例えば医療面接では、患者様を診察室に呼ぶところから始まり、患者様の状態を順序立ててヒアリング出来ているかどうか、実際の診察を意識してスムーズに行えているかどうかが評価されます。

いかがでしたでしょうか。近年、私立大の医学部が学費減額の動きを見せたことにより、資金面でも医学部受験のハードルが下がったため、減額に踏み切った大学の志願者数が増え、偏差値は上昇傾向にあります。無事に医学部への入学が果たせたとしても、医学部合格がゴールではありません。まず4年次修了時に控える共用試験に向けて、そして医師を目指す人の誰もが志す国家試験に向けて、目標を見据えて計画的に準備を進めていくことが重要でしょう。

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