受験お役立ちコラム
辞書の引き方

現代はインターネットや電子辞書など、文字を入力するだけで、調べたい情報を簡単に見つけることができます。辞書の使い方を習うのは小学3年生が一般的ですが、紙の辞書はページをめくって調べたい言葉を探すという流れに、抵抗を感じる子どもが多い傾向にあります。今回は辞書を調べる習慣の身に付け方や、辞書との親しみ方についてご紹介します。
〇辞書に慣れよう
国語辞典であれば、単語があいうえお順に並んでおり、意味や用例が載っています。例えば「上下」という言葉であれば、「上下にゆれる」などの用例が載っています。この用例を参考に、自分で文章をつくる練習をすると良いでしょう。また、同時に類義語を調べることで、語彙が増え、国語力が自然と伸びていきます。国語力の向上は、他の教科の勉強にも役立ちます。
〇意味を予測しよう
辞書を引くことに慣れてきたら、引く前に言葉の意味を予想する練習をすると良いでしょう。例えば、「前進」という言葉であれば、「前に進む」と言い換えることで、漢字から言葉の意味を予測することが出来ます。予測した意味をノートなどに書き、次に辞書を引いて意味を確認する。この算数の答え合わせのような流れが習慣化すると、語彙力も向上しやすいでしょう。テストなどで知らない言葉に出会った時に、言葉の意味を想像したり、前後の文章から内容を予測することで、手が止まってしまう時間のロスも減らせます。
また、教科書や本の文章を音読することもお勧めです。声に出して読むことで、意味や読み方が分からない漢字などに気付きやすいです。
いかがでしたでしょうか。
辞書に慣れ親しむ為には、まず「調べてみたい」という気持ちをもつことが大切です。辞書は学校の授業以外でも積極的に使用するようにしましょう。小学校低学年の子どもでも、引き方さへ覚えれば、知りたい言葉の情報を見つけることが出来るので、使い始めの頃は出来るだけ調べる時は辞書を引くようにしていきましょう。「自力で見つけられた!意味が分かった!」という達成感の積み重ねが大切です。