公立中高一貫校の適性検査対策(中学受験)|四谷進学会の受験お役立ちコラムです

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受験お役立ちコラム

公立中高一貫校の適性検査対策(中学受験)

2020年01月15日

私立中と併願して、または第一志望として、公立中高一貫校の受験を検討されている方もいらっしゃるかと思います。ただ学力試験で選抜される私立中学と違って、公立中高一貫校は「適性検査」で選抜されます。
今回は適性検査で求められる学力や、適性検査に向けて必要な準備について、ご紹介致します。

【適性検査の特徴】
①4教科バラバラではなく一貫した出題
高度な知識や複雑な解法が求められるわけではなく、国語・算数・理科・社会の4教科の知識を総合的に盛り込んだ、独特の問題が出題されます。

②データや資料からの出題
設問の中にデータや資料などが盛り込まれた出題が多いため、それらの資料を読み取り、何が問われているのか考える必要があります。

③自分の言葉で記述する出題
適性検査は選択問題ばかりではありません。入試問題では長い文章の設問があるため、文章内容を正確に把握し、自分の考えを的確にまとめ、記述する力が必要です。日頃から身近な学校生活や社会問題について、自分の問題として捉え、主体的に意見を考え述べる訓練が大切でしょう。学習内容を単に暗記するような対策法では対応は難しいかもしれません。

【求められる能力】
①読解力:長い設問の内容を正確に把握する力
②記述表現力:自分の意見を文章として的確にまとめる力
③分析力:与えられた資料から必要な情報を読み取る力
④発想力:質問の中で与えられた状況を学習してきた内容と結びつけて考える力
⑤知識の応用力:自分が持っている知識を駆使して、説明の条件に沿って答えを導き出す力

【準備方法】
①問題に慣れる
適性検査は出題形式が独特であるため、入試本番までに問題に慣れることが必要です。問題文だけでも文章が長いことがよくあります。ただ知識を詰め込むだけでなく、出題形式に沿って押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

②時事問題について自分の意見を持つ
適性検査では、社会で起こっている身近な出来事がテーマになった問題が出題されるケースがよくあります。このような問題に対しては、日頃からニュースや新聞から情報を収集し、世の中の問題を解決するには何が必要かといった、自分なりの視点や意見をもつ訓練が必要でしょう。
そのためにも、沢山の人達と積極的に意見を交わし、感じたことや考えたことを話し合うと良いでしょう。

③過去問の添削
過去問演習では実際の出題形式に慣れることが大切ですが、特に大切なことは、生徒の書いた記述回答を他の人に添削してもらい、どのように感じるかを知るという事です。
記号選択問題の場合は、生徒自身でも答え合わせができますが、記述問題が多い適性検査では自己採点が容易ではないでしょう。記述表現の仕方は人それぞれなので、自分ではしっかり説明できたと思っていても、他の人から見ると分かりづらいという事があるかもしれません。周りの人に添削をしてもらい、自分が書いた記述がどう受け取られるのか、どのような評価をしてもらえるのかを知ると良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。総合的な学力を必要とする適性検査では、過去問を早い時期から始めたり、過去問の出題問題を繰り返し演習するだけでは、より良い効果は得られません。まずは出題形式に慣れ、日頃から周りの出来事に関心を持ち、どのような角度からの出題でも自分の意見を形に出来るようにしていくと良いでしょう。

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