中高一貫校の高校からの生徒募集停止の動向|四谷進学会の受験お役立ちコラムです

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受験お役立ちコラム

中高一貫校の高校からの生徒募集停止の動向

2019年11月10日
   ■中高一貫校の高校からの募集停止について
首都圏を中心に、中高一貫校で高校からの募集を停止する学校が増えてきています。今年は豊島岡女子と本郷が、高校からの募集の停止を発表し、本郷においては、今年度の中学の募集枠
を増加します。首都圏では、1990年代から浅野、サレジオ学院、武蔵、暁星、立教女学院、渋谷教育学園渋谷などが高校からの募集を停止しています。2011年には海城、2012年には攻玉社も続いて停止を行いました。高校からの募集を停止する背景には、高校からでは授業内容についていけない、そもそも志願者数が少ないなどの理由があります。中高一貫校は、高校の授業を前倒しで行い、中学の段階で高校の内容を教える場合が多いです。そのため、高校から入学する生徒が、授業に追いつくのに苦戦しやすい傾向があります。公立でも、高校からの生徒募集の停止の動きが広がっています。東京都教育委員会は、今年の2月、都立の中高一貫校の内、高校からの受け入れを行っていた両国、武蔵、白鴎、大泉、富士の5校で高校からの募集停止を決定しました。背景には、志望者数が集まらず、倍率は1倍前後で、中学からの5~6倍に比べて低くなっていることにあります。高校受験の選択肢が狭まることで、中学受験の志望者数が増加の一途を辿る中、逆に中学受験でなく、高校受験で生徒を集めようとする学校もあります。高校募集を再開した学校は、麹町学園女子、聖ヨゼフ学園、中村、和洋段女子(グローバルコースのみ)、横浜富士見丘学園、関東学院六浦、聖セシリア女子などが挙げられます。中高一貫校の生徒集めの動向として、こうした二極化した動きがあると言えるでしょう。

 

  • ■中学からの入学と高校からの入学
中学受験で入学した場合は、もちろん高校受験をする必要がなく、部活動も高校受験のためにやめるなどせず継続しやすい点があります。また、中学受験は親が影響する部分が多いですが、高校受験で入学する場合は、学校選択や学習内容について、本人の意思が関与する部分が大きくなります。また金銭面では、中学受験をしなければ、公立中学校に進学することになるので、教育費の負担は軽いです。

 

いかがでしたでしょうか。中高一貫校の受験動向が目まぐるしく変化する中、お子様に合ったタイミングで受験を迎えられるように、動向に注視しながら、志望校などの目標を定めて取り組むと良いでしょう。
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