東京都の中学受験の近年の動向

首都圏中学受験

東京都の中学受験動向 中学受験では優秀な生徒の青田買いを防ぐために「入試解禁日」を設けています。「入試解禁日」とは、各都道府県の私学協会が、入試を開始しても良いと定める日のことを言います。

東京都・神奈川県では入試解禁日は2月1日のため、ほとんどの学校の受験日程は2/1~2/5までに集約されています。約5日間に集約されているため、例年多くの方が5~6校を併願受験します。上位難関校は2月1日、2月2日に固まっている傾向があり、学校によっては、2次試験・3次試験と実施する学校も多いため、第一志望にする学校を複数回受験する方も多いのが現状です。ただし、2次試験・3次試験については募集人数も少なくなることもあり難易度は上がるため、注意が必要になります。近年は、午後入試を実施する学校も増えてきたため、午前中・午後とそれぞれ1校ずつ受験する併願パターンも出てきています。しかし、1日に2校を受験する事は体力的にも精神的にも厳しいため、相応の準備が必要になります。

埼玉県では1月10日、千葉県では1月19日が入試解禁日ということもあり、1月入試の学校も多いのが特徴です。そのため、東京・神奈川で2月から受験する生徒が本番に慣れるための「ためし受験」として1~2校受験する事が多い傾向にあります。1月入試の学校は受験者数が多くなりますが、第一志望としては2月受験の学校である方も多いことから、合格者も多めに出していることもあり、倍率が比較的高くならないという特徴もあります。 首都圏で中学受験を考える場合は、このようなあらゆる併願パターンを想定して準備する事が必要になります。

近年の動向

2015年度の首都圏における中学受験者数は国立・私立が約4万6500人、公立中高一貫校が約9500人となり、合計すると約5万6000人となりました。2015年度の小学校6年生の卒業者数が約30万人ですので、受験率が国立・私立で約15.5%、公立を含めると約18.6%となり、5~6人に一人が中学受験をしている計算になります。
2011年以降、卒業生数の減少に伴い、受験者数自体も少しずつ減少傾向にありましたが、徐々に落ち着きを取り戻し受験率自体はさほど変動はありません。近年、上位難関校の増減はあまり大きくなく、中堅校以下の学校では増減が大きい等、今後も中堅校以下の学校では学校による共学化やコース新設等の施策次第で変動はあるものとみられます。

2015年度入試における受験者数は、共学化や受験日程を増加した学校で受験者数が大幅に増加しています。

増加数1位の三田国際学園中学校は、受験者数が昨年度75名から今年度908名と大幅に増加しました。今年度より共学化し、インターナショナルクラスも新設された点や、入試日程も多く志望校としてだけでなく、併願校として選択も出来るという点で受験者を増やしています。その他にも、東洋大学京北中学校や開智日本橋学園中学校なども今年度より共学化したことにより、大幅に受験生を増やしています。受験者数もですが前年比も他校と比べ大きく伸ばしていることが分かります。

2位の横浜英和女学院中学校も、受験者数も昨年度335名から今年度1062名と大幅に増加し、前年比も317%としています。横浜英和は2016年4月より青山学院の系属校となり校名を青山学院横浜英和へ変更予定で、2018年4月より男子を募集し共学化することが発表されていますので、その影響で増加したものと思われます。

3位の東京女学館中学校は今年度より、2月1日の午後入試を新設しました。新設した1日午後入試で419名を集めており、1日午前に実施された難関校の併願として受験生を上手く集めた結果といえます。男子校では本郷中学校が受験生を増加しています。2013年度入試より第1回入試を2月2日から2月1日に、第2回入試を2月3日から2月2日に変更しました。変更初年度は微増でしたが、2年目となる今年度は1日入試も定着し、各回ともに増加しています。また不合格者への点数開示なども行っているため、1日に不合格だった生徒が2日に再チャレンジしている生徒も多く、第2回試験でも昨年度より約300名も増加しています。

2016年度入試の対象となる小学6年生の人口は今年度とは大きな増減はありません。そのため、2015年度入試でも横ばい傾向が出ておりますので、16年度入試においても大きな変動なく推移することが予想されます。しかし、現在の小学3年生以下の人口が現在の小学6年生よりも増えていますので、2019年以降は受験生も増加することが見込まれますので、倍率等にも変動が出る可能性もあります。

◆公立中高一貫校
公立中高一貫校は、東京都では2005年に東京都立白鴎附属中学校が設置されて以来、受検者は年々増加傾向にありましたが、2013年度からの2年間は一時期の人も落ち着き受検者数も徐々に減少しています。白鴎附属中学校の一貫教育初年度卒業生から東京大学に5名の合格者を輩出し、2012年には小石川高校からは4名、桜修館高校からも4名の東京大学合格者を輩出し、2013年度には受検者・倍率ともにピークを迎えましたが、受検者が増加し倍率が10倍近くなる学校も出てくるほど競争率・難易度が上がった事が要因となり、敬遠されることになったと予想されます。

昨年度は、小石川中等教育学校・両国高校附属中学校・九段中等教育学校の3校が、今年度は立川国際中等教育学校・武蔵高校附属中学校の2校が増加のみで、それ以外の学校は軒並み受験者を減らしています。減少の多い学校を見ると桜修館中等教育学校は今年度だけで約300名近く減らしており、九段中等教育学校も今年度は約100名程減らしています。

要因としては、まず私立一貫校に比べ倍率が6~7倍と非常に高く、以前のように気軽に受検をする方が減少してきたことがいえます。新設された当初は公立の授業料で私立のような一貫教育が受けられるとお得なイメージから受検する生徒が増えていました。しかし近年は、都立一貫校対策を専門とする塾も増えてきたり、大手塾でも都立対策を打ち出してくるなど、しっかりとした対策をしなければ太刀打ちできないと認知されてきたことも要因になります。また私立中学校で都立一貫校入試と同様の「適性検査型」の入試を取り入れた学校が増加してきたことも要因になります。

都立一貫校は受検日が2月3日と少し遅いため、私立と併願する生徒が2月1日や2日で合格・進学を決める事で受検を欠席する生徒も増えています。桜修館、小石川、九段などは応募から受検の段階で50名以上減らしているのも、そのようなことが要因といえます。しかし、今後も近隣の県で公立中高一貫校が新設される予定も多く、倍率こそ多少の落ち着きはでてきましたが人気・難易度自体は大きな変動はないものと予想されます。

◆サンデーショック
2015年度はサンデーショックの年でした。試験日が日曜日と重なるとプロテスタント系ミッションスクールは日曜日は礼拝の日(安息日)なので入学試験などの学校行事を入れないため受験日を別な日に移動します。特に2月1日など試験が集中する日程と日曜日が重なった場合、学校側が試験日をずらすために、例年と別日程での受験となり併願校などに影響が出てきます。

今年は、2月1日に日曜日が重なったため、女子御三家の女子学院はプロテスタント校で、2月2日に入試を移動するため1日桜蔭、2日女子学院など、通常は併願できない御三家の併願も可能になりました。上位難関校での併願で御三家と呼ばれる学校を併願した生徒も多く、御三家各校は受験生を増加しています。

プロテスタント系の学校は女子校が多いので、女子校全体としても今年度は増加しました。ただ近年、受験方法の多様化として二次試験・三次試験と複数回受験を行っている学校も増えていますし、事前にある程度変更も分かっていましたので、倍率などには大きな変動自体は見られませんでした。前回の2009年度のサンデーショックの際にも、全体として同じような増加傾向にありましたので、2016年度は2010年度と同様に多少、受験者数が多少減少する可能性もあるかもしれません。


【対応市区町村】
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