四谷進学会は各地域の特性や受験動向に合わせてきめ細かく学習サポートいたします。

埼玉県の高校受験の近年の動向

近年の動向

  ◆県立高校
埼玉県立高校は平成24年度から前期・後期の一本化の入試に変更になり、日程が今まで後期に行っていた3月上旬に入試と合格発表を行うこととなっています。県内の私立高校は1月下旬に入試を行いますので、公立高校の入試まで約40日以上空いてしまうことになったため、その期間の緊張感を持った過ごし方も重要になります。またその他の変更点として平成26年度までは志願先変更の機会が2回有りましたが、平成27年度から1回に変更となっています。出願日の翌日に新聞発表で出る出願状況速報を良く見て、出願変更する場合には慎重に検討することが必要になります。

全日制県立高校全体の志願者数は2019年度入試では33,126名となり、前年度の34,010名から884名の減少となりました。埼玉県では近年中学卒業者数が減少しており、それに伴って県立高校の志願者も減少しています。しかし、これに合わせて学校側もクラス削減などを対応する学校も多く、募集定員も減少しているため、志願倍率は例年とほぼ同様の1.20倍(前年度1.21倍)となっています。2020年度も引き続き若干の減少は見られることが予想されていますが、倍率等では大きな変動はないものと思われます。2012年度の入試機会の一本化により、高校ごとの人気格差は浮き彫りになり、上位校人気は安定しているものの、不人気校では定員割れも増えているのが現状です。2019年度の埼玉県全体の志願倍率が1.20倍ですが、各地域の上位校とされている学校では、浦和高校1.44倍(前年度1.41倍)、春日部高校1.34倍(前年度1.37倍)、越谷高校1.49倍(前年度1.71倍)と高倍率を維持しています。川越高校1.40倍(前年度1.28倍)と高い倍率を推移しています。越谷高校は前年度と比べると落ち着いたように感じますが、入試全体を通しての傾向として隔年ごとに倍率の増減のある隔年現象の影響もあるかと思いますので、2020年度はまた高倍率に戻る可能性もあります。また川越高校の前年度1.28倍も落ち着いたように見えますが、これは2018年度入試で川越高校が募集クラスを1クラス増加させたことで、倍率が一時的に下がった形になります。2019年度は、また元の募集数になったため、例年とほぼ変わらない倍率となっています。このように、隔年現象や募集クラスの増減で倍率は変化しますので、自身の受験する学校の動向は都度確認が必要といえます。

専門学科については、2019年度は募集数8,140名に対して志願者数8,624名で志願倍率は1.05倍(前年度1.04倍)となっています。専門学科全体としてみると普通科よりも低い倍率に見えますが、学科別に見ると理数科1.80倍(前年度1.77倍)、外国語学科1.50倍(前年度1.46倍)、看護学科1.35倍(前年度1.23倍)と学科によっては、普通科以上の倍率の学校もあります。特に、理数学科や外国語学科では、大宮高校理数科2.18倍(前年度2.23倍)、松山高校理数科2.05倍(前年度2.08倍)、蕨高校外国語科1.45倍(前年度1.45倍)、和光国際高校1.59倍(前年度1.59倍)などと高倍率になっています。大学受験においては、理高文低の傾向は落ち着いてきたという見方はありますが、埼玉県立高校受験においては、まだこの傾向は強いものと予想されます。また、同様に近年の大学受験のトレンドでもあるグローバル化の影響は、同県高校入試でも見られ外国語学科は高倍率となっているものと思われます。看護学科は、隔年現象により多少の倍率変動は見られますが、将来の仕事へ直結する学科ということもあり女性生徒から安定した人気を集め、高倍率となっています。
私立高校の受験日程が3月になったことで、近年は2月に都内私立高校入試を活用する受験生も増えてきています。今後も上位人気校の倍率は安定して高倍率になることが予想されますが、都内への進学も選択肢として増えてきているため、中堅校の倍率は変動する可能性もありますので、注意する必要があります。

  ◆私立高校
埼玉県全体の2019年度私立高校募集人員は、47校で17,508名となりました。埼玉県内の私立高校では、2010年度から前期・後期の区分がなくなり、単願・併願の区分のみとなり、1月22日の入試解禁日から1月末頃までに受験日が集中している傾向にあります。

学校別に見ると、難関校では例年通り高倍率で推移しています。内部進学率も高い大学附属校では、慶應志木高校は一般3.8倍(前年度4.0倍)、早稲田本庄高校は一般男子4.3倍(前年3.7倍)・一般女子5.0倍(前年4.8倍)など、成績上位者が集まる中で、この高倍率となり、厳しい入試になっているといえます。また、2019年度入試より浦和ルーテル学院高校が、青山学院大学の系属校となりました。すぐに青山学院大学へ全入できる訳ではありませんが、一定の募集枠の範囲内で進学基準を満たせば優先的に入学できるという経過措置も取る予定となり、今後人気を集めることが予想されています。

埼玉県の私立入試は1月に入試解禁日を迎えることもあり、人気校では県外からも受験をする生徒が多いのも特徴といえます。そのため栄東高校や大宮開成高校、春日部共栄高校などの人気校は例年、2,000人以上の受験を集めています。一方で、中間層の学校では、前年減少した学校が今年度増加しているたり、前年増加していた学校が今年度減少するなどの隔年現象の影響も見られますので、直近の受験者数・倍率だけでなく過去数年間に遡って状況を見ていくことも重要といえます。

入試の仕組み

  ◆県立高校
選抜方法は、各資料の比率によって選考を行います。
各資料とは、「学習の記録(内申点)」「学力検査点」「その他」になります。
内申点と学力検査点の比重は3:7~7:3で各高校が選択できるようになっています。

第1次選抜で、「学習の記録(内申点)」「学力検査点」「その他」の合計点から60~80%を選抜します。
第2次選抜で残りを「学習の記録(内申点)」「学力検査点」「その他」の合計点から選抜します。
学校によっては、第3次選抜を実施します。
第3次選抜は、第1次選抜の合計点や第2次選抜の合計点に基づき、各校で定める順位までを対象として、調査書の「特別活動等の記録の得点」「その他の項目の得点」などから選抜します。

  【内申点】
1~3年生の9教科の成績を5段階評価としますが、各高校によって、どの学年に比重を置くかは選択できます。
1年  9教科×5段階=45点満点
2年  9教科×5段階=45点満点
3年  9教科×5段階=45点満点

※各高校によって比重が異なります。
例)1年:2年:3年=1:1:2の場合、
  1年(45点)+2年(45点)+3年(45点×2)=180点満点
  1年:2年:3年=1:2:3の場合、
  1年(45点)+2年(45点×2)+3年(45点×3)=270点満点

  【学力検査点】
5教科 各教科100点満点で500点満点
※英語・国語・数学は制限時間50分、理科・社会は制限時間40分で実施されます。

  【その他】
面接や実技などを、各学校の定めた点数で換算します。
※学校によって実施する学校と、実施しない学校があります。


【対応市区町村】
さいたま市西区、さいたま市北区、さいたま市大宮区、さいたま市見沼区、さいたま市中央区、さいたま市桜区、さいたま市浦和区、さいたま市南区、さいたま市緑区、さいたま市岩槻区、川越市、熊谷市、川口市、行田市、秩父市、所沢市、飯能市、加須市、本庄市、東松山市、春日部市、狭山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、上尾市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、入間市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、桶川市、久喜市、北本市、八潮市、富士見市、三郷市、蓮田市、坂戸市、幸手市、鶴ヶ島市、日高市、吉川市、ふじみ野市、白岡市、伊奈町、三芳町、毛呂山町、越生町、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、美里町、神川町、上里町、寄居町、宮代町、杉戸町、松伏町


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