大阪府内の大学受験倍率動向と傾向-四谷進学会

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大阪府の大学受験の近年の動向

近年の動向

2014年度の受験状況としては、国公立大学前期が志願者数262,903人で前年から約5千人減少しました。2000年台後半からセンター試験7科目化に伴い、国公立大学の志願者数は減少してきていましたが、2010年度以降は上向きに増加傾向にあり26万人台を維持しています。

学部ごとの傾向としては、近年続いている文低理高の傾向は続いており、今後も継続して行くものと思われます。特に文系では、教育学系が前年比92%と大幅に減少しました。私大の教育学部や教育学科が新設されていることもあり、分散しているのも要因に挙げられます。理系に関しては、医歯薬系は高い水準を維持しています。中でも医療系学部は、近年の資格志向や理系人気に伴い、増加傾向にあります。また看護系についても志願者数は増加傾向にありますが、私大でも学部新設が相次ぐなど今後は多少緩和傾向になるものと思われます。

私立大学は2014年度の志願者数が前年比102%と増加しました。特にセンター方式で前年比105%と増加が目立ち、近年多様化してきた私立大学入試において傾向が見えてきた年となりました。私立大学は近年、一人あたりの出願数を増やすために、一度の試験で複数の学部・学科を出願すると受験料の割引を行うなど対策を講じています。

関西圏の大学の構成

関西圏の大学の構成としては、国公立大学の京都大学、大阪大学、神戸大学、私立大学の「関関同立」と呼ばれる関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学が上位大学を形成しています。その大学の併願校として首都圏の早慶を受験する方が多いと言えます。関西圏上位大学の併願校としては、「産近甲龍」と呼ばれる京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学になります。

近年の動向として大学受験において地元志向も強い点もあり、「産近甲龍」の併願校としては、関東圏の大学を受験するのでなく、地元の「摂神追桃」と呼ばれる摂南大学、神戸学院大学、追手門学院大学、桃山学院大学などが選択される事が多いです。

大学別では、近畿大学は2014年度に始めて志願者数全国1位を獲得しました。大きな要因としては、インターネット出願と近大マグロによる知名度の上昇によるものが考えられます。特に、インターネット出願については2年前から紙との併用で使用していましたが、2014年度から紙の出願を撤廃し、インターネット出願のみした事が要因になります。また近畿大学は全13学部中8学部が理系学部と言う点も要因になるかと思います。上記に記載したとおり、近年の大学受験の傾向として文低理高が挙げられ、他の関西私立大学では理系学部が全体の3分の1程しかない中で、理系学部の占める割合が多いのもポイントになります。今後、関西私立大学の上位大学である「関関同立」に迫ることも予想されます。

その他の大学としては、西大和学園の系列大学として大和大学が2014年度に新設されたことも注目点です。今後、内部進学者の人数など中学・高校受験への影響も与える可能性もあります。       

センター試験

センター試験は2015年度から大きく変わります。2015年度では数学と理科が新課程に準じた内容に変わり、2016年度では、その他の教科も全て新課程での試験になります。

センター試験は、国公立大学では必須になりますが、近年、私立大学でもセンター試験を利用した方式を取っており、2014年度入試では約9割に当たる521大学がセンター試験を利用しています。各大学によって、指定科目数や教科は様々ですが、受験生にとってはセンター試験を1度受けることで複数の私立大学を受験できることや、各大学に合わせた対策などをする必要がない点からも近年、利用する受験生が増えています。

国公立大学では、5教科7科目受験が基本になります。国公立の一般入試では、1次試験の役割を果たすセンター試験の得点と、大学ごとに実施される2次試験の得点の合計で合否判定されます。2次試験は大学や学部によって受験者層も難易度も異なりますので、難関大学合格を目指す方はセンター試験で何点取れるかが鍵になります。

2015年度から新課程に準じた受験になり、特に理科は選択方法も変わることになりました。理科は「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の基礎科目、「物理」「化学」「生物」「地学」の発展科目の2グループに科目を分類し、4つのパターンでの受験に分けられることになりました。選択のパターンとしてA:『基礎科目から1科目』、B:『発展科目から1科目』、C『基礎科目から2科目+発展科目から1科目』、D:『発展科目から2科目』です。各大学によって、必要な選択パターンが異なりますので、科目選択をする際には十分に注意しましょう。

推薦・AO入試

近年、大学入試は入試方式が多種多様化しており、私立大学入学者の約5割が推薦・AO入試の合格者となっています。推薦・AO入試は「公募制推薦」「指定校推薦」「AO入試」と大きく3つの方式に分けられます。

■  公募制推薦
大学が出願条件を掲示し条件を満たす人が受験資格を得ることができ、高校からの推薦書を持って出願できる推薦方式です。 選考方法は、基本的には小論文・面接・推薦書・適性検査などから組み合わせて行いますが、少数の大学では学科試験を課すこともあります。 また「公募制推薦」の中には成績の基準点だけでなく、スポーツや課外活動などの実績を重視する「スポーツ推薦」「自己推薦」などもあります。

■  指定校推薦
大学側から指定された高校に対して推薦枠を与え、それを受けて高校が募集し、推薦する制度です。1・2年生次と3年生次の1学期の評定が選考基準となり、 大学によっては出席日数などを設けることもあります。また、各高校で推薦人数も決まっているため希望者が複数いる場合には、評定の高い生徒を推薦させる事が多いです。 選考方法は、面接や小論文・試験などを課せられる場合もありますが、基本的に高校と大学との信頼関係の上で成り立っていますので、合格率が非常に高いという特徴もあります。 そのため、ほとんどの場合は他大学との併願が認められない「専願」となり、合格後の入学辞退も認められないので注意が必要になります。

■  AO入試
「アドミッション・ポリシー」の略で大学側の求める学生像と、出願者の学習意欲・人物像を照らし合わせて合否を決める入試です。 推薦入試と違い、学校からの推薦書が必要なく、高校での評定も問われない為、希望すれば誰でも受験することのできる制度です。 AO入試全体として評定基準を設けていない大学も多く条件は高くないものとなります。 また、AO入試では出願資格とは別に入学者受け入れ方針の基準があり、入試要項に「求める学生像」として、学部・学科の詳しい特定条件が示されていますので、確認することが重要です。 近年、AO入試は増加傾向にありましたが2011年に文部科学省が「学力把握措置」を講じたことにより、国公立大学や私立難関大学を中心にAO入試の廃止や、推薦入試への変更が進んでいるのが現状です。 今後についても、現状より学力を重視したAO入試を取り入れる大学も増えてくることになりそうです。

推薦を実施している大学全体で見ますと公募制推薦、指定校推薦、AO入試のいずれも、近年は倍率1.6~1.9倍で推移していますが、一般入試と同様に人気大学と、そうでない大学とでは倍率に大きな開きがあります。 推薦やAO入試は専願になることも多いので志望大学は、しっかり調べて決める必要があります。


【対応市区町村】
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