神奈川県内の高校受験倍率動向と傾向-四谷進学会

四谷進学会は各地域の特性や受験動向に合わせてきめ細かく学習サポートいたします。

神奈川県の高校受験の近年の動向

近年の動向

  ◆県立高校
神奈川県立高校入試は2013年度に大きく制度が変わりました。 学力検査を今まで前期・後期と分けていましたが、共通選抜として一本化し、学力検査では全校共通問題での5科目を実施することになりました。ただし、各学校によって実技検査または自己表現検査といった特色検査を実施する場合は、最大で3科目まで減らせるシステムになりました。
学力検査については、「思考力」「判断力」「表現力」を測る内容へシフトし記述が多くなり、また全国的にも4県しか実施していない志願者全員の面接を実施することになったのも大きな特徴です。各校により学力検査点と面接評価の割合を決めていますので、志望校選びにも大きな影響を与えることとなりました。

2019年度の一般入試では、県立高校全体で募集人員42,810名に対し、受検者数が50,485名となり、倍率は1.18倍(前年1.19倍)となりました。県立校全体としての倍率は1.18倍ですが、入試改革のあった2013年以降1.17倍~1.21倍で推移しており、現行制度から変化がなければ、大幅な変動はないかと思われます。

  【横浜・川崎地区】
2019年度入試における主な偏差値上位校の受検倍率は、横浜翠嵐高校が募集358名のところ志願者758名で2.12倍(前年2.17倍)、川和高校が募集318名のところ志願者458名で1.44倍(前年1.52倍)、横浜サイエンスフロンティア高校は募集238名のところ志願者315名で1.32倍(前年1.60倍)となっています。隔年現象などで多少の変動こそありますが、上位校は高い大学進学率を誇っていますので、安定的に高倍率となっています。横浜翠嵐高校は、難関国公立大学への進学率も例年20%前後で、現役進学率70%を誇るなどの実績から例年高い倍率となっています。川和高校は、近年、横浜国立大学を中心に国公立大学でも実績を伸ばしており、志願者数も年々増加し人気が上がっています。横浜市立サイエンスフロンティア高校は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)・SGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定も受けるなど、授業内容も注目を集め、多くの受験者を集め人気校の位置を確立しました。また2017年度には附属中学校開校するなど進学校としての実績を積み上げています。

  【県南・県西地区】
2019年度入試の各地区上位校を見ると、湘南高校が募集358名のところ志願者617名で1.72倍(前年1.53倍)、厚木高校が募集358名のところ志願者473名で1.32倍(前年1.29倍)、平塚江南高校が募集318名のところ志願者362名で1.14倍(前年1.33倍)、小田原高校が募集318名のところ志願者407名で1.28倍(前年1.29倍)となっています。横浜・川崎地区と比べるとやや倍率は低いものの、各地区の中学校の成績上位生が受検をするため、倍率以上に難易度の高い受検となっています。近年は「安全志向」と言われていますが、上位難関校は志願者を増やしている学校も多く、難関大学への進学実績を上げている学校は、傾向に流されず安定した人気を誇っているといえそうです。

  ◆私立高校
 2013度の公立高校の受験制度の変更は私立高校入試にも影響を及ぼしました。 公立高校の入試の一本化により、前年までの前期選抜合格者にあたる受験生の多くが、私立高校を併願するようになったことが要因となり、倍率が全体を通して上がった形になります。公立高校の受験を辞めて私立高校の単願に変更した受験生が増えたことも影響したと思われます。私立高校においては、単願と併願によって合格率も異なりますので、志願者の状況は常にチェックしておく必要があると言えます。具体的な受験者数としては、2012度までは例年38,000名前後で推移していましたが、上記に述べました2013年度の公立高校の受験制度変更の影響により近年は55,000名前後で推移しています。また大学入試改革の影響や、2016年度より始まった大学入試の入学定員の厳格化による難化傾向など、大学入試に対する不安感から内部進学によりエスカレーターで上がれる大学附属校の人気が高まっています。特に大学も人気の高い法政大学の附属校である法政大学第二高校や、法政大学国際高校は年々人気が上がっています。法政大学第二高校は、2019年度入試では男子は募集70名のところ志願者549名で7.8倍(前年8.4倍)、女子も募集55名のところ志願者303名で5.5倍(前年7.2倍)と高倍率となっています。また、法政国際高校は2019年度に法政女子高校から校名変更し、それに伴い共学化したことから、ここ2年で一気に難化した学校といえます。大学入試のトレンドでもあるグローバル化も取り入れたことも相まって、2017年の法政女子高校自体には倍率が1倍台でしたが、2019年度入試ではコースにより多少の差はありますがいずれも4倍前後まで上がっています。
また、私立高校はほとんどの学校で推薦入試を導入しています。県立高校を第一志望としている生徒の場合、内申点により併願優遇で私立校を抑える傾向もありますので、志望校ごとの推薦のボーダーラインは確認が必要となります。推薦の場合、内申点が若干足りない場合にも、英検や数検など検定試験や部活動の実績などで加点対象となることもありますので、各学校の募集要項を細かく確認して戦略を立てていくことが大切です。

入試の仕組み

  ◆県立高校
神奈川県の県立高校については、学区の定めはありません。 そのため、県内のどこからでも出願が可能です。 ただし、市立高校については、一部の学校において学区は市内全域となっており、市外からの出願は校長の同意が必要になり、また合格者の枠にも限度が定められ、募集人員の8%以内となっています。

  【入試選抜方法】
選抜方法は、各資料の比率によって選考を行います。
各資料とは、「学習の記録(内申点)」「学力検査点」「面接点」「特色検査点」になります。
第1次選考で、「学習の記録(内申点)」「学力検査点」「面接点」「特色検査点」の合計点から90%を選抜します。
第2次選考で残りを「学力検査点」「面接点」「特色検査点」の合計点から選抜します。
第1次選考では、内申点と学力検査点、第2次選考では学力検査の内、一部の教科において、「重点化」する学校があります。後で計算式を分かりやすくするために、数値をアルファベットに変換します。 各項目ごとの数値と算出方法を以下にお伝えします。 後で計算式を分かりやすくするために、数値をアルファベットに変換します。

  【学習の記録(内申点)】
2・3年生の成績を9教科それぞれ5段階評価し、その内、3年生時の成績を2倍にして計算します。
2年 9教科×5段階   =45点
3年 9教科×5段階×2倍=90点
⇒合計135点満点
この135点満点を合格判定時には100点満点に換算します。・・・A

  【学力検査点】
5教科×各100点満点=500点満点
この500点満点を合格判定時には100点満点に換算します。・・・B
※学校によって、一部の教科を2倍まで重点化しています。
※特色検査を実施する学校は、学力検査を3教科まで減らすことができます。

  【面接点】
個人面接で2人以上の面接担当者が行い、面接時間は10分程度です。
事前に自分の長所などを書いた 「面接シート」の提出が必要になります。
面接内容を各学校の観点ごとの点数を合計し、100点満点に換算します。・・・C

  【特色検査点】
一部の難関校や芸術・体育系等の学科で実施されます。
各校の特色ある教育活動に応じた個人の能力・適性を測る目的で行われます。
各学校の観点ごとに評価して点数化し、100点満点に換算します。・・・D
※学校によって実施する学校と、実施しない学校があります。

  【算出方法】
■ 第1次選考
上記のA~Cを比率の合計が10になるように各学校が指定し、Dは1~5で比率を指定して計算します。 例1)内申点:学力検査点:面接点:特色検査点=3:4:3:2の場合、
  (A×3)+(B×4)+(C×3)+(D×2)⇒選考点となります。
例2)内申点:学力検査点:面接点=2:6:2の場合、
  (A×2)+(B×6)+(C×2)⇒選考点となります。
※第1次選考にて、上記の選考点上位から募集人員の90%までを合格とします。

■ 第2次選考
上記B~Cを比率が10になるように各学校が指定し、Dは1~5で比率を指定して計算します。
例1)学力検査点:面接点:特色検査点=5:5:2の場合、
  (B×5)+(C×5)+(D×2)⇒選考点となります。
例2)学力検査点:面接点=6:4の場合、
  (A×6)+(B×4)⇒選考点となります。
※第2次選考にて、残りの募集人員の選抜を行います。

  ◆私立高校
【推薦入試】
私立高校の推薦入試は基本的に学力検査はなく、「調査書(内申点)」「面接」「作文」での選抜となります。 通常中学校の先生と高校の先生との間で行なわれる「事前相談」を経てから出願することになります。 ほとんどの高校では「内申点」を基準数値としています。事前相談で推薦基準をクリアしていればほとんど合格という学校もあれば、推薦基準は出願のための最低ラインという学校もあり、基準数値の意味も学校によって違ってきます。

【一般入試】
一般入試では、ほとんどの学校が「学力検査(英語・国語・数学)」「面接」で選抜となります。 調査書も提出しますが、県立高校のように点数化はされていません。 推薦入試とは別に、「専願優遇制度」や「併願優遇制度」などを実施している学校も多くあり、その際にも内申基準が必要となります。 一般入試でも優遇制度を利用して受験した方が有利に扱われますので、志望校でどのような制度が実施されているのかよく調べておく必要があります。


【対応市区町村】
横浜市鶴見区、横浜市神奈川区、横浜市西区、横浜市中区、横浜市南区、横浜市保土ケ谷区、横浜市磯子区、横浜市金沢区、横浜市港北区、 横浜市戸塚区、横浜市港南区、横浜市旭区、横浜市緑区、横浜市瀬谷区、横浜市栄区、横浜市泉区、横浜市青葉区、横浜市都筑区、川崎市川崎区、 川崎市幸区、川崎市中原区、川崎市高津区、川崎市多摩区、川崎市宮前区、川崎市麻生区、相模原市緑区 、相模原市中央区 、相模原市南区、 横須賀市、平塚市、鎌倉市、藤沢市、小田原市 、茅ヶ崎市、逗子市、三浦市、秦野市、厚木市、大和市、伊勢原市、海老名市、座間市、南足柄市、綾瀬市、 三浦郡葉山町、高座郡寒川町、中郡大磯町、中郡二宮町、足柄上郡中井町、足柄上郡大井町、足柄上郡松田町、足柄上郡山北町、足柄上郡開成町、足柄下郡箱根町、 足柄下郡真鶴町、足柄下郡湯河原町、愛甲郡愛川町、愛甲郡清川村


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