千葉県の高校受験の近年の動向

近年の動向

◆県立高校
千葉県立高校は、首都圏の他の都県が入試を一本化したのに対し、2011年から現在に至るまで前期・後期の2回選抜の制度を実施しています。前期・後期と分けている分、受験者が2回チャレンジできるため倍率は高く、近年は千葉県内全体で前期1.80倍、後期1.40倍前後と推移しています。受験者数の増減に応じて募集数を変動している学校もありますが、平均倍率はほぼ変わりなく推移しているのが現状です。
倍率は上位校に集中している傾向にあり、普通科では第1学区の県立千葉高校(前期3.28倍・後期1.98倍)、千葉東高校(前期2.88倍・後期2.01倍)、市立千葉高校(前期2.58倍・後期1.77倍)と難関校と呼ばれる学校を中心に高倍率となっています。また、平成26年度から医歯薬コースを新設した東葛飾高校(前期3.04倍・後期2.60倍)、学校独自問題を実施している千葉東高校(前期2.88倍・後期2.01倍)などは安定した高倍率を維持しています。特に東葛飾高校の医歯薬コースは、医療機関などとの連携により医療現場での講義も行うなど、実践的な授業も展開しており人気を集めています。さらに、28年度より併設校として中学校を開校予定になるため、今後さらに人気を集めることが予想されます。

理数科や国際教養科なども近年増加傾向にあり、大学受験へ向けた専門学科ということで、人気が上がってきています。専門学科の応募倍率の上位校を見ても、理数科・国際教養科が大半を占めていることが分かります。特に県立船橋高校理数科は、昨年倍率が下がったことも影響し、今年度の受験者が増加したため、前期3.88倍、後期2.56倍と普通科含めて最も高倍率となり、受験生にとって厳しい入試になったといえそうです。市立千葉高校理数科も前期3.25倍・後期2.31倍、と例年同様に高倍率を集めています。 専門学科は普通科と比べて、募集人員が少ないため、受験者の増減による倍率の変動が大きくなる傾向にあります。そのため、隔年現象の傾向が顕著に見られますので、志望校選択の際には、過去3~5年の推移を見ることも重要といえます。
偏差値の上位校や特色を打ち出している高校は今後も人気が集中し高倍率となるため、今度も例年と変動なく推移する事が予想されます。

◆私立高校
千葉県の私立高校は、公立高校同様の2007年以降前期・後期の2回選抜方式になります。 全体を通して前期選抜に比重を置いている高校が多いです。これは近年、少子化と言われている中で、早い段階での生徒の囲い込みの為に対策を取っている学校が増加しているためと言えます。また、前期選抜と後期選抜の日程に開きがあるため、早めに高校を決めたいという受験生の心理も反映されていると思われます。前期選抜に比重が置かれている分、今までの後期募集定員を前期へ移行する学校も増えてきていますので、その分、後期選抜は受験生にとっては厳しいものになってきています。後期志願者数は近年減少しています。学校によって志願者の増減は様々ですが、前期不合格者の後期再受験の場合は受験料を不要としたり、併願推薦を導入したりするなど入試方法に変化を加え、受験生が受けやすい内容にしている学校などが志願者を増やしています。今後も、私立高校については学校ごとに入試方法に変化を加えてくる学校が増えてくることが予想されます。

私立高校においても、受験倍率が高いのは難関校と呼ばれる学校になります。市川高校(前期2.6倍・後期4.3倍)や渋谷教育学園幕張高校(前期2.0倍・後期3.4倍)、東邦大学付属東邦高校(前期専願4.3倍・後期3.1倍)などは安定した高倍率を維持しています。渋谷教育学園幕張高校は、今年度こそ若干応募者が減少しましたが、これは隔年現象の影響によるものと見られ、来年度はその反動で増加することが予想されます。市川高校も昨年度増加していた影響から、今年度は減少しています。しかし、前期の合格最低点が上がっていることから、受験者数自体は減っていますが、安定して偏差値帯の高い受験者層が志望していることが分かります。東邦大学付属東邦高校は、16年度の入試を最後に完全中高一貫校へ移行する予定となっていますので、高校からの入学は今年度が最後となりそうです。各学校とも大学の合格実績を向上させるために様々な対応をしています。今年度は、芝浦工業大学柏高校が、国公立難関大学進学を目指し、グローバル・サイエンスクラスを新設しました。応用力や論述力を鍛えることを目的としていますが、近年の大学受験の傾向の一つでもあるグローバル化に対応したものといえそうです。現状、私立高校は上位難関校や特色のある学校を除いて、公立校の併願校・押さえ校としての位置づけになっている学校が多いです。依然として公立志向は高いですが、年々公立志向も落ち着きをみせていますので、今後は中堅の私立高校を志望する受験生も増加することが予想されます。


入試の仕組み

  ◆県立高校
千葉県の県立高校については、通学区域に基づき学区の定めがあります。9学区に分けられており、普通科は、基本的に住んでいる学区とその学区に隣接する学区内にある高校を受検することができます。専門学科は、学区に制限がなく、県内のどの高校も受検することができます。一部、県内全域が学区となっている学校もあります。また、市立高校については学校・学科ごとに、それぞれ受検可能な学区が異なっています。

  1、前期選抜
前期選抜では、「調査書(内申点)」「学力検査点」と2日目に実施される「学校の独自検査」から総合して選抜されます。普通科は募集定員の30~60%、専門学科・総合学科は募集定員の50~80%(平成28年度入試から、募集定員の50~100%に拡大予定)を選抜します。

  【調査書(内申点)】
千葉県立高校の入試では内申点は、1~3年生の9教科の成績を5段階評価とします。
1年生:9教科×5段階=45点
2年生:9教科×5段階=45点
3年生:9教科×5段階=45点  ⇒ 合計135点満点
この内申点を基本とし、千葉県が定めた「評定合計基準値95」から在籍中学校の評定平均を引いたものが評価される数字となります。
例)3年間の内申点104、在籍中学校の評定平均98だった場合、   104+95-98=101   となり、101が評価される数字になります。

  【学力検査点】
5教科 各教科100点満点で500点満点
※試験時間は各50分です。

  【学校の独自検査】
面接・集団討論・自己表現・作文・小論文・適性検査・学校独自問題による検査・その他の検査の内から、1つ以上を各校が指定して実施します。

  2、後期選抜
後期選抜では、「調査書(内申点)」「学力検査点」「学校の独自検査(面接等)」から総合して選抜されます。 合否判定は2段階で実施され、第1段階として、まず「調査書(内申点)」「学力検査点」両方が、それぞれ得点の高いほうから募集人員の80%以内に入っていれば、まず合格となります。第2段階として、残りの募集定員の選抜は、各高校が独自に得点を算出(※以下、数式)した数値と、「調査書(内申点)」「学力検査点」「学校の独自検査(面接等)」などの結果を総合して選抜します。

  【学力検査点】
5教科 各教科100点満点で500点満点
試験時間は各40分です。
学校・学科によって傾斜配点もあります。(外国語科で英語2倍など)
※第2段階の独自計算式
「学力検査の得点合計」+「前期選抜で算出した調査書点」×「各校指定の掛け率」

  ◆私立高校
千葉県の私立入試では、基本的に「前期入試」「後期入試」の2回で実施されます。平成28年度は、前期が1月17日~、後期が2月5日~となっています。前期選抜期間中に単願入試だけでなく併願入試も実施されるため、多くの学校で前期に応募者が集中します。
「前期入試」では、推薦入試と一般入試が行なわれます。推薦入試では、学校推薦のほかに自己推薦制度を実施する学校もあります。学校推薦は中学校長の推薦書が必要で、主に面接と調査書及び作文などで選抜されます。しかし、学校推薦であっても学力テストを実施する学校も増えてきているため、学校推薦であっても不合格となるケースもあります。自己推薦や一般入試では学力テストが実施されています。学校によって入試制度は異なりますが、学力テストを実施する学校は、ほとんどが3科目入試です。同じ学校でも科やコースによって検査内容が異なる場合がありますので確認が必要です。
「後期入試」は千葉県内では前期選抜が主体になっているため、後期選抜は規模が小さくなっています。多くの学校で前期で募集定員の7~9割を集め、後期募集で残りを集めるという傾向にあります。平成27年度実績では、八千代松陰高等学校や麗澤高等学校等、後期選抜を行わなかった学校もあります。選抜は3科テストと面接で行なわれる学校がほとんどです。


【対応市区町村】
千葉市中央区、千葉市花見川区、千葉市稲毛区、千葉市若葉区、千葉市緑区、千葉市美浜区、銚子市、 市川市、船橋市、館山市、木更津市、松戸市、野田市、茂原市、成田市、佐倉市、東金市、旭市、 習志野市、柏市、勝浦市、市原市、流山市、八千代市、我孫子市、鴨川市、鎌ケ谷市、君津市、富津市、 浦安市、四街道市、袖ケ浦市、八街市、印西市、白井市、富里市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、 いすみ市、大網白里市、印旛郡酒々井町、印旛郡栄町、香取郡神崎町、香取郡多古町、香取郡東庄町、 山武郡九十九里町、山武郡芝山町、山武郡横芝光町、長生郡一宮町、長生郡睦沢町、長生郡長生村、 長生郡白子町、長生郡長柄町、長生郡長南町、夷隅郡大多喜町、夷隅郡御宿町、安房郡鋸南町



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