四谷進学会プロ家庭教師紹介ページです。高畑 健二先生の、指導歴、専門教科、インタビュー記事を掲載しています。

高畑：上意下達の階層型組織は従来ほどうまく機能していません。
これに対して成果主義、実力主義のカルチャーも一部の業界にはあります。受験業界は成果主義の
色合いが濃いです。成果主義では、目標に向けて合理的な努力をすることが推奨されますが、
それは勉強においても重要なことだと思います。例えば定期テスト前の2週間をどのように使うのが
一番有効なのかということを考えて、計画的に準備をすることが大切だと考えています。
　　 しかし成果主義にも限界があり、そもそも「目標を決められない」「自分のやりたいことが分からない」といった悩みを抱える生徒がたくさんいます。目先の勉強に追いまくられているだけでは自分に合った目標を定めることができません。しかし、思春期の葛藤の中に自分の個性が凝縮されていたりしますので、自分の悩みにじっくりと向き合ってほしいと思います。場合によっては、それを言語化するお手伝いをしたり、参考になりそうな本を紹介することもあります。勉強のモチベーションがどうしても湧いて
こない子は、ぜひそういうプロセスを経て、自分の人生と勉強とを再び結びつけてほしいと思います。

高畑：特に大切にしているのは、「信頼関係」です。信頼関係を築くのは、授業をスムーズに進めるためや成績を上げるためだけではなく、それ以上に大事なことがあるからです。信頼関係は、生徒が自分の生き方を積極的に模索するための安全基地だと思っています。
もちろん、目先の成績を上げることも決してないがしろにはできません。勉強や成績がストレスになっている子も多いでしょうから、要領よく勉強を進めるコツを教えて、そのストレスを緩和してあげることも大切です。しかし、その上で内発的なモチベーションをいかに育むかというところに焦点を当てていきたいと考えています。自分に向き合って、主体的に試行錯誤しながら生活するためには、抑圧的ではない安心できる環境が必要です。信頼関係が自主性を育てるのだと思っていますので、私は信頼関係を何よりも重視しています。

高畑：これからの、未来の社会にふさわしい人材を育成することに携わっていきたいと思っています。私が考える未来の社会は、権力の上下関係はほとんどなく、成果や競争にはあまりこだわらず、信頼をベースにした共同体の中で各自の価値観を追求できるような社会です。そのためには、個人は自律的で
なければなりませんし、仕事を合理的に進めるスキルも必要になります。
そういう人を育てるための支援をしたいと考えています。

高畑：まずは優先順位をつけて、最低限必要なことをしっかりクリアしていきましょう。重要なポイントを
しっかり押さえることにより、点数のばらつきが小さくなります。その上で、ステップバイステップで応用問題にも取り組んでいきましょう。家庭教師は保護者の方とのコミュニケーションも密にできる利点がありますので、細かく情報共有をしながら、相談しながら進めていきましょう。