リビング学習|四谷進学会「いま話題の教育ワード」です

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リビング学習

2020年03月31日

子どもの家庭学習の環境について、子ども部屋といった静かな勉強部屋のパターンと、家族が集まるリビングで学習するパターンと大きく2つあるかと思います。難関大学に進学する生徒はリビングで勉強していたという話も見聞きしたことはあるのではないでしょうか。今回はリビング学習の良い所や用意すると効果的な物をご紹介します。

【リビング学習のメリット】
リビングの場合、視覚や聴覚において情報量や刺激が多い環境のため、テレビの音や映像、家族の会話など、集中して学習する環境としては適さないと思うかもしれません。ですが、リビング学習の大きなメリットの1つは、保護者の目が行き届きやすいという点です。保護者の目が離れた子ども部屋などでの学習の場合、スマートフォンを操作しながら勉強する、ゲームをしながら勉強するなど、「ながら勉強」によって、集中しながら質の高い学習に取り組めていないという子どもも多いのではないでしょうか。これらの原因としては、勉強机といった目の届く所にスマートフォンやゲーム機、漫画などが置かれていることも一つですし、特に他者の目が無い空間である点が大きいです。
自室といった一人の空間で学習する場合は、このような誘惑の物が無く、多少なり自分に厳しくできる子どもでないとなかなか難しいでしょう。リビング学習では保護者の目がある中での学習のため、親子間のコミュニケーションが取りやすく、子どもがすぐに質問出来る環境なので、家庭学習に前向きに取り組みやすいでしょう。家庭学習の様子が見えないと、テストの結果だけで子どもを叱ってしまったり、結果から何もかも決めつけてしまいがちです。しかし日々の家庭学習の様子が分かると、テストで結果がふるわなかったとしても、より効果的な改善策を一緒に考えやすくなります。

【リビング学習であると良い物】
〇棚
リビング学習をする頻度が多いようであれば、カラーボックスなどの棚があると便利です。リビング学習の度に、子ども部屋から教材や勉強道具を持ち運ぶのは大変ですし、準備に時間と労力を要する為、スタートまでに時間がかかってしまいやすいです。リビングに棚があれば教材やノートなどで学習状況を保護者がいつでもチェックしやすく、整理整頓が苦手な子どももリビング学習をきっかけに片付けが面倒にならず、進んで整理整頓が出来る習慣が身につきやすいです。

〇ライトスタンド
リビングやダイニングは本来生活する場所のため、ある程度の明るさは確保されていますが
、ライトの位置によっては手元が暗かったり、頭や手で影ができることもあります。手元に集中して勉強ができるように、リビング学習用のライトスタンドがあると良いでしょう。調光機能があるものであれば、使いやすい明るさを調節しましょう。

【リビング学習での注意点】
リビング学習では保護者がいつでも子どもの学習の様子を観察出来ることから、子どもの勉強の進み具合が気になったり、解けない問題で躓いていると叱ってしまうことがあるかもしれません。そのためリビングであっても、集中時間とコミュニケーションを取る時間とのメリハリがとても大切です。気になってしまう気持ちが先行しすぎないようにし、声をかけるタイミングを30分後や50分後、子どもが質問してきた時までなど、学習内容に応じて適切に決めるようにしましょう。そして宿題などのその日の課題を集中してやり遂げたら、褒めてあげると良いでしょう。褒めて伸ばしてあげるスタイルを継続することにより、子どもの学習意欲は増し、勉強への取り組み方も変化していきます。また、スマートフォンやゲーム機、漫画などはリビングに置かないようにし、勉強中だけはテレビは消すようにしましょう。これらは家族の理解と協力が必要なため、これからリビング学習を取り入れる場合は、事前に話し合ってから開始するとスムーズです。
家庭環境によってリビング学習を取り入れやすい、取り入れにくいという状況はそれぞれあると思います。子ども部屋での学習であっても、リビング学習と同様に子どもの状況に合わせて、勉強に集中しやすいように環境を整えてあげることが大切です。

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