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京華女子中学校

目指す教育

「共感力」は、これからの時代を生きるための土台

 

四谷進学会 溝田:

目指す教育の3つの柱として「共感力・グローバル力・学力」を掲げておられますが、特に「共感力」にはどんな思いが込められているのでしょうか。

 

山中校長先生:

グローバル教育や学力向上は、多くの学校が力を入れていると思います。その中で、本校らしさと言えるのが「共感力」を大切にしていることなんです。私たちが考える共感力とは、相手の気持ちや考えを理解し、その人に寄り添える力のこと。単に「優しい人になりましょう」という話ではありません。今は価値観が本当に多様な時代です。社会に出れば、自分とは考え方も育った環境も違う人たちと一緒に生きていかなければなりません。だからこそ、相手を理解しようとする姿勢や、自分の考えをきちんと伝える力は、これからますます必要になると思っています。

 

四谷進学会 溝田:

学力だけでは測れない力ですね。

 

山中校長先生:

そうなんです。最近は「非認知能力」という言葉もよく使われますが、困難があっても諦めずに挑戦する力や、人と協力する力、自分で考えて行動する力も、その一つです。そうした力は、テストの点数では測れません。でも、人生を歩んでいく上では、とても大切な力ですよね。だから本校では、教科の学びだけではなく、学校生活全体を通して、人としての土台を育てていきたいと考えています。

 

四谷進学会 溝田:

「共感力・グローバル力・学力」=「21世紀型の賢い女性」と表していますよね。この「賢い女性」とは、どのような姿をイメージされているのでしょうか。

 

山中校長先生:

実は、本校の歴史とも関係があります。もともと学園では、「賢い母親を育てる」という教育理念を掲げていた時代がありました。当時は、「子どもを育てるには、まず母親が学ぶことが大切だ」という考え方だったんですね。でも、時代は大きく変わりました。今は女性の生き方も本当に多様です。家庭を持つことだけが人生ではありませんし、社会で活躍する道もたくさんあります。だから今は、「賢い母親」ではなく、「賢い女性」を育てたいと考えています。そして、その「賢さ」とは、学力だけを指しているわけではありません。共感力があり、世界へ目を向ける力があり、自分で学び続ける力がある。この3つを兼ね備えた女性こそ、これからの時代を自分らしく生きていける人だと考えています。

 

四谷進学会 溝田:

この教育目標は、教室の中だけで完結するものではないように感じます。

 

山中校長先生

そうですね。最終的なゴールは、「自立して生きていける人」になることです。もちろん、一人で生きていくわけではありません。周りの人と支え合い、協力しながら、自分らしく社会に貢献していく。そんな大人になってほしいと思っています。だから学校では、自主性を育てることも大切にしていますし、一方で、人と協働する経験もたくさん積んでもらいます。「自分はどう生きたいのか」「社会の中で、自分には何ができるのか」そんなことを少しずつ考えられるようになってほしいんです。そのために、教科の授業も、学校行事も、部活動も、生徒同士の関わりも、すべてが教育につながっています。

 

四谷進学会 溝田:

そうした環境の中で育つ生徒さんには、どんな特徴がありますか。

 

山中校長先生

「こういう子が多い」と一言では言えないですね。本当にいろいろなタイプの生徒がいます。活発な子もいれば、静かに自分の世界を大切にしている子もいます。でも共通しているのは、お互いの違いを自然に受け入れていることです。「私は私、あなたはあなた。」そんな空気があるので、自分らしく過ごせる生徒が多いように感じます。共感力を大切にしている学校だからこそ、「違うこと」を否定するのではなく、「そういう考え方もあるんだね」と受け止められる。そんな関係性が、学校のあちこちで見られます。だから、生徒同士も先生と生徒の関係も、とても自然体なんですよ。

 

四谷進学会 溝田:

中学受験を控える保護者の方や受験生へメッセージをお願いします。

 

山中校長先生:

中学校、高校の3年間、あるいは6年間という時間は、人が一番大きく成長する時期です。だからこそ、「偏差値が高いから」「有名だから」という理由だけではなく、「自分がその学校で毎日を過ごす姿が想像できるか」を大切にしてほしいですね。「ここなら自分らしくいられそう。」「ここなら挑戦してみたい。」そんなふうに思える学校と出会えることが、一番大切だと思っています。

学校説明会や文化祭に足を運ぶと、パンフレットだけでは分からない空気があります。先生や生徒の表情、校舎の雰囲気、流れている時間。それを実際に感じて、「この学校なら頑張れそう」と思えた場所を選んでほしいですね。

もちろん、その場所が本校だったら、とてもうれしいです。でも、それ以上に、一人ひとりのお子さんが、自分らしく成長できる学校と出会ってほしい。それが私たちの願いです。

 

四谷進学会 溝田:

「どんな力を身につけるか」だけではなく、「どんな人として育っていくか」。校長先生のお話を伺っていて、京華女子中学校が見つめているのは、その先にある子どもたちの人生なのだと感じました。

 

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