四谷進学会による八雲学園中学校高等学校-学校インタビューです。

四谷進学会では各学校へインタビューを行い、生徒様へ確かな情報提供や進路相談に対応いたします。

注目校インタビュー

八雲学園中学校高等学校

八雲学園中学校高等学校-学校インタビュー

四谷進学会プロ家庭教師センター(以下、四谷):今回は、八雲学園の理事長・校長を務めておられる近藤先生からお話しを伺います。よろしくお願いいたします。

校長:よろしくお願いします。

四谷:それではまず、八雲学園さんがどのような学校か、お伺いできますか?

校長:はい。八雲学園は、1938年に目黒区八雲のこの場所で創立し、現在まで77年の歴史がある学校です。教育理念や方針は、創立者の意思が時代を越えて継続されています。元々アメリカで事業をやっていた体験を基に、世界で活躍するための英語力の必要性を伝えるため、日本に持ち帰り英語教育を始めました。つまり、国際化が進んだから英語教育を始めたというわけではなく、本校は英語教育が建学の精神の一つになっているのです。多くのメディアで「英語教育と言えば八雲学園」と言われていて、学習塾本音アンケート(サンデー毎日)では、「英語教育(グローバル教育)に力を入れている学校」第1位に8年連続で輝いています。

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英語教育の特徴として、一つにはアメリカでの海外研修があります。サンタバーバラの5万坪の土地に「八雲レジデンス」という施設があり、中学3年生全員が行きます。UCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)にも通わせて勉強させながら、自分が学んだ英語を使って体験もします。また、昨年からおこなっている高校1年生を対象とした「3ヶ月語学留学プログラム」があります。これは実際に留学する期間は3ヶ月ですが、研修前の準備に3ヶ月、そして研修後のフォローアップに3ヶ月、実質的には合計9ヶ月間の充実したプログラムです。TESOL(※英語を母国語としない人に英語を教えるための教授法の資格)を持つ先生がUCSBと連携しながら、「読み・書き・聞く・話す」の4パターンを教えます。時間にすると3ヶ月間で250時間を徹底的に学びます。

四谷:これほど英語教育を徹底している学校は少ないと思います。

校長:海外研修をやっている学校はたくさんあると思いますが、ここまで中身が充実しているものはまずないでしょう。日本の高校で全く初めてのプログラムだと思います。本校の先生もアメリカの先生に任せきりではなく、留学中に様子を伺うために合計3回程渡米し、プログラムが予定通り行われているか、生徒の学力が順調に伸びているかを確認します。つい先日、このプログラムを無事に終えた生徒達が帰国しました。全校生徒の前でスピーチをやってもらいましたが、物凄く成長していました。スピーチを目の当たりにした生徒達も本当にびっくりします。それに触発されて、中学生たちは留学プログラムに参加したいという気持ちが湧きおこってきますので、全体にとって大変良い影響があると感じています。

スピーチ

このように、実質的な意味での英語教育を何十年と力を入れている学校ですので、指導力が高いネイティブ教師の採用にも長年培ってきたノウハウを持っています。

あとは「本物体験」と言うものがあります。子ども達の夢を拡げたり可能性を探ることは、自分一人の中でいろいろと考えているだけではどうしても限りがあります。我々教員が経験してきたことを示唆してあげたり、世の中にある本物を見たり聞いたりすることによって、人間は自分の殻を破っていくものだと思います。例えば、本校の特別講演で、ダライ・ラマ14世や女子バレーの真鍋監督が来てくださって、大変貴重なお話しを伺うことが出来ました。それからアイビーリーグの名門エール大学のアカペラグループをここ3年連続でお招きしています。もちろん演奏も聴きますが、高校時代にワークショップで学んだことを聞いたり、将来の目標について話し合ったりすることも有益な体験になります。

 四谷:マナー教育についても大変重視なさっているんですね。

校長:はい。そしてもう一つ重要視していることは「マナー」です。国際社会に貢献できる女性の育成を目標に、現代型のマナーを教えています。その一つとして、一泊遠足を5年間継続して行います。京都やディズニーランド、ユニバーサルスタジオなどの場所をまわりながら、テーブルマナーやホテルマナーを学びます。先日、中学1年生とディズニーランドに行った時には、シェラトンホテルでテーブルマナーとステイマナーをやりました。

マナー②

まだ中1なので足りないところももちろんありますが、みんな素直でいい子達ばかりです。私が最初に挨拶の言葉として、テーブルマナー講師の方の話をしっかり聞くように伝えたのですが、全員が私の方を向いてきちんとした態度で聞いている。それを見たマナー講師の方は、こんなにきちんとした子達は珍しいと驚いていました。学校によっては、校長が話していても私語を続けている子がいたりしますが、それが全くない。それではすごく厳しい教育をやっているかと言えばそういうわけでもありません。朝礼の時に全校生徒が集まって、きちんと話を聞くことが習慣となっているので、それが当たり前になっているのです。高校3年が真剣に聞いている、その姿を見て中学1年は話の聞き方を学ぶ。それが教育の在り方だと思います。

四谷:そして、その環境を作り上げているのは先生方だと思います。

校長:もちろん、一定の期間はそうだと言えるでしょう。共通の意識を教員が持っているから今があると思います。教員にとってもその方が楽ですし、さらに発展的なことに時間を使えます。特に女子教育にとっては、環境は物凄く大事です。男子教育とは異なる点ではないでしょうか。女子は磨けば磨くほど輝きます。甘やかすということではなく、十分に手を掛けて教育してあげる必要があると考えています。昨日、高校3年を全員集めて、屋上でバーベキューパーティーをしました。これから最終的に進路を決める一番大切な時期に、頑張って乗り切ろうという趣旨のパーティーです。お肉を大量に買ってきて、先生達が焼いてあげて生徒達に食べさせるのです。ある生徒が私に言いました。「私はこの学校が大好きです。こんなことをやってくれる学校は他にありません」と。高校生ぐらいになってくると洞察力もついて来るので、人から受けた愛情や優しさが、身に染みて分かるのです。それが分かると、相手にも同じように接したいという感情が沸いてきます。それが人間というものですよね?

セミナーBBQ

自分自身でやることと、人を気に掛けてお手伝いしてあげることは、私にとっては線引きがありません。ギブ&テイクという言葉がありますが、私の気持ちとしては「ギブ&ギブ」。与え続けるのです。みんながそう思えば結果として、巡り巡ってギブ&テイクになりますよね。それに気付かせるために6年間掛かります。私は37年間この学校に在籍していますが、その期間を経て、学校も生徒もどんどん進化してきたと感じています。非常に良い状態になっていると言えると思います。

四谷:進路の相談はどのようにしていらっしゃいますか?

校長:実に細めにやっています。チューター制度を設けていて、中学の時に、担任以外のチューターとして全員に担当を割り振っていますので、最終的には進路を決める上で相談相手になります。人生相談にも乗りながらこまめに状況を把握していますので、友達とケンカしたりした時も有効に働いています。チューターから直接校長の私に連絡が来るようになっているので、トラブルへの対処を迅速に行うことができます。日本全国どこに行っても、いじめが全くない学校はありません。ただ、本校は対処が早いので、重大ないじめにまで発展しないのです。私自身も約16年間に渡って生活指導に携わっていたので、対処の仕方を理解しています。他の子のパンを1個取ると、これはいじめです。ただ、いじめとして大騒ぎするかどうかはまた別の問題です。我々に認識があれば、子どもに信号を与えたり、親への注意喚起をすることも出来ます。そういった環境を守った上で、勉強に集中することが出来ます。

 

四谷:どのようにしたらこのような環境を作ることが出来るのでしょうか?

校長:一朝一夕で出来るものではなく、地道な努力に尽きると思います。言っても聞かないからと言って、決して諦めてはいけません。諦めたらそれより悪くなるばかりで、余計に難しい状態になります。もちろん本校も最初から良い環境ではありませんでした。先生達が子どもと深く関わって、ほめたり諭したり応援してあげたりして、全てが相まって今の環境を作り出していえると思います。

人間の魅力とは「総合力」だと思うのです。勉強はもちろんやらなければいけない。ただ、それだけでなく協調性や感性ももちろん大事ですよね。ただ勉強だけでどの大学に入ったかという数字だけ見るのではなく、その人の魅力や可能性を育てなければ意味がないと思います。八雲学園の卒業生は入学時の偏差値のわりに、大学卒業時の就職が凄いとお褒め頂くこともしばしばです。

私が目指しているのは、総合力で日本一の学校を作ることです。学力だけ上げたいなら通学時間は無駄なだけです。学校に来ることによって人との触れ合いや友情、学校への愛着心が生まれ、それが育って初めて魅力的な人間になれると思っています。

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英語の八雲

「英語の八雲」と呼ばれる理由の一つには、英語を授業内で教えるだけでなく、学校生活のさまざまなシーンに英語行事を取り入れることで、日常的に英語と慣れ親しむことを可能にしていることが挙げられます。レシテーションコンテスト、朗読劇、英語劇、英語祭、イングリッシュファンフェアー、スピーチコンテスト、アメリカ海外研修、イングリッシュキャンプ、3ヶ月語学留学プログラムなど、挙げればきりがないほど豊富なプログラムが用意されており、6年間に渡って「英語のシャワー」を浴び続けることとなります。

カリフォルニア州ロサンゼルスの北に位置するサンタバーバラ。この町の海岸に面した丘陵の中腹にある「八雲レジデンス」は、広大な敷地内の宿泊施設はもちろん、ゲストハウス、温水プールやテニスコートなどを有する校外施設です。1年中温暖な気候に恵まれ、設備も充実。目の前に太平洋を一望できる風光明媚なレジデンスでは、リゾートホテル並みの快適さを味わえます。中・高アメリカ海外研修をはじめ、3ヶ月語学留学プログラムでも利用され、ここを中心に研修や姉妹校との交流、市内観光など、さまざまなアクティビティも展開され、文字通り八雲の英語教育の拠点となっています。

八雲学園の感性教育

総合力で生徒の人間性を育む八雲学園の大きな特色の一つが、感性教育の一環として毎月1回「芸術鑑賞の日」を設けていることです。美術、観劇、音楽鑑賞など内容はさまざまですが、優れた芸術に触れて豊かな感性を磨くとともに、行き帰りを含めた公共の場でのマナー、TPOに応じた行動の仕方なども身に付けます。校外へ出向く際は、授業やホームルームを利用した事前学習が行われ、見学後も専用ノートに感想や記録・資料などを残します。

また、社会で活躍できる女性、世界に恥じない日本人となるべく、マナー教育を積極的に実施しています。毎朝のモーニングアセンブリー(朝礼)、授業の開始と終了時、清掃の始めと終わりの挨拶、外からのお客様に対しても心を込めて挨拶を励行することで、自然に感謝の気持ちが芽生えるようになります。さらに、遠足や校外行事ではテーブルマナーやホテルマナーを学び、中学3年生と高校1年生に対しては外部講師による「マナー講座」も開いています。

大学合格実績(2015年度)

☆国公立大学

お茶の水女子大学1名

横浜国立大学1名

国際教養大学1名

東京藝術大学1名

防衛大学校1名

横浜市立大学1名

 

☆難関私立大学

慶應義塾大学3名

早稲田大学7名

上智大学5名

東京理科大学3名

明治大学14名

青山学院大学14名

立教大学24名

法政大学13名

中央大学12名

学習院大学5名など

学校説明会・行事等

1、学校見学会

5月  9:00~12:00

6月  9:00~12:00

※ビデオ上映、個別相談あり

 

2、中学受験生・保護者対象説明会

9月   10:30~ ※

9月  10:30~

10月  10:30~

11月  10:30~ ※

12月  10:30~

1月   10:30~

※印の説明会では、英語の体験学習会あり

 

3、その他、見学可能な行事

6月  レシテーションコンテスト

7月  合唱コンクール(場所:ゆうぽうと)

9月  体育祭(場所:駒沢体育館)

10月 文化祭

10月 球技大会(場所:東京体育館)

11月 イングリッシュ・ファンフェアー

12月 英語祭

12月 百人一首大会

2016年3月 スピーチコンテスト

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