桐朋中学高等学校

桐朋インタビュー

四谷進学会プロ家庭教師センター(以下四谷):今回は、桐朋中学校中学部長の秋山先生からお話しを伺います。どうぞよろしくお願いします。

秋山:よろしくお願いします。

四谷:今年度、新校舎が完成しましたが、大きく変わった点などはありますか?

秋山: 新校舎になったからといって、桐朋が75年余り(来年創立75周年を迎えます)に渡り作り上げてきた学校の核となるような方針は全く変わりません。ただ、これだけ時代が動いている中で、それに対応することも必要です。新校舎建築を契機に「次の学びプロジェクト」というプロジェクトを立ち上げました。この「次の学び」ですが、桐朋ではこれからの学びで身につけるべき力を3つにまとめています。まず1つ目は「自ら学ぶ力」。これは桐朋の学校目標である「自主・敬愛・勤労」の「自主」に当たる部分になり、主体的に学ぶ力です。これは自ら課題を見出しそれを解く過程の中で学んでいく力を含み、最近話題のアクティブラーニングにつながるものです。2つ目は「ともに自立する力」。これからの時代は、単独ではなく仲間と協力しながら各自の力を発揮することが必要です。そして、協力すべき仲間は、日本人同士だけでなく、世界中の人たちが対象になるでしょう。世界中の人たちと対等に渡り合える力が求められるのです。周りではグローバルという言葉で言われる部分かもしれませんが、桐朋が考えるグローバルとは、単に語学力を伸ばすだけでなく、日本人・外国人問わず、さまざまな人と協力していける力だと考えています。3つ目は、「未来の扉を開く力」。これだけ先の見えない世の中になってきて、将来、今ある職業がなくなるというような話も出てきていますが、そんな時代であっても前向きに希望を失わず逞しく、自分の進路を切り拓く力が必要です。「次の学びプロジェクト」を立ち上げるにあたり、桐朋が考える「次の学び」とはこれらの力をつけることだと考えました。

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四谷:新校舎は、その3つの力を養うことを意識して設計されているんですね。

秋山: その通りです。例えば、新校舎の設計ではコンセプトとして仲間づくりを意識しています。生徒たちが気楽に集まったり、小委員会を開いたりということが可能になるようにさまざまな仕組みを用意しました。まず広大な「屋外テラス」があります。桐朋は緑がとても豊かなので、このテラスでは緑が身近にあり、さらに広い空も感じることもできるようになっています。「屋外テラス」は中学棟と高校棟とが出会う位置にありますので、中学生・高校生問わず休み時間になるとみんな集まってきます。それから「多目的ラウンジ」も設けました。ここでは、壁一面をホワイトボードにしていますので、委員会などの会合が同時に複数開催できたり、放課後や休み時間にちょっとした勉強の相談なども生徒同士で自由にできるようになっています。それから「ホール」。照明や音響、視聴覚機器にもこだわりましたので、本格的なプレゼンテーションが行えます。実際に、昨年は高校1年生がショートフィルムフェスティバルを開催しました。各クラスで短編の動画を作り、その発表会を行ったのです。専門の演出家や俳優の方を招いて意見を頂いたり、学年全体を巻き込んでディスカッションも行いました。今後もさまざまなイベントを生徒たちが企画してくれることでしょう。

四谷:生徒たちが企画するのですか?

秋山: そうですよ。桐朋は生徒たちに行事を作らせることも一つの学びだと考えています。教員は、お膳立てはしますが、黒子に徹します。それは、入学したばかりの中学生も同じです。桐朋には中学1・2年生で「クラスの日」という宿泊行事があります。これは、クラスの日委員となった4名ほどの生徒が中心となり、クラスごとに1泊2日の宿泊行事を作るのです。クラスごとに、どこに行くのか、どうやって行くのか、どこに泊まるのか、何をするのかなどすべて違います。ただ生徒たちだけで決めようとするとさまざまな現実問題が生じてきて委員を悩ませます。生徒一人一人に行きたい場所があって、やりたいことがある。そういった問題に直面したときに、どうやって解決するのか、どうすれば皆が納得できるベストなものを作り上げられるのか考えることが求められます。こういった体験は、本当の意味の思考力や判断力を養うことにつながるのではないでしょうか。

四谷:他に学校として大切にしていることはありますか?

秋山:桐朋では、さまざまな人と出会うということを大切にしています。そのため、小学校・中学校・高校の各段階で新入生を迎えます。各段階で外の新しい風を入れることによって、内部が再び活性化され、それまでにないものが新たに生まれてくるのです。それぞれの段階で入学してくる生徒にはそれぞれの特徴があります。そのような多様な個性をあえて衝突させることにより、より豊かな人間性を持った個人が育まれていくのです。桐朋が中高一貫校であるにも関わらず、高校からも生徒を受け入れているのには、そこに意味があるのです。さらに、高校では3年間HRを文理混合クラスにしているんです。したがって、高3になると、同じクラス内に医者を目指している生徒もいれば、弁護士を目指している生徒もいる。さらに芸術も目指す者もいる。桐朋の卒業生が「桐朋時代の仲間は面白かった」とよく言うのはそこに理由があるのかもしれません。

四谷:成績別でクラス編成は行っていないのでしょうか?

秋山:中学の段階では習熟度別編成は行っていません。中学では全体を押し上げるということが目標だからです。高校になると英語と数学で習熟度別にしていますが、これもテストの点でこちらが強制的に分けるのではなく、生徒が自分の希望する段階を自主的に登録するという形をとっています。これは、一人一人に自分を客観的に見つめさせ、どのクラスで授業を受けるのが自分にとって一番いいのかを考えさせるためです。もちろん、各段階の基準は示しますし、極端な選択をしている生徒には面談もしますが、最終的には自分の判断で決めさせているのです。上から「決められる」のではなく、自分で「決める」ことが大切なのです。

四谷:進路指導については、どのように行っておられますか?

秋山:進路指導については、OBに力を貸してもらっています。高校1年生では、10年前に卒業したOBを25名ほど招いて、桐朋時代から現在に至るまでの10年間ほどの道のりについて本音を語ってもらいます。OBの話なので生徒たちには現実味があり、自分の将来に対して具体的なイメージを持って話を聞くことができるようです。高校2年になると、大学で教鞭をとっているOBを招きます。ほぼすべての学部(医学部・理工学部・法学部・文学部など)の大学教員を集めますので、生徒は自分の聞きたい分野の先生が担当する教室に行って直接話を聞きます。これが開かれる日は、桐朋全体がまるで総合大学になった雰囲気です。こんな贅沢なことができるのは、桐朋の長い歴史の中で蓄積された2万人以上のOBの活躍があってこそです。さらに、OBのつながりで実際に研究室に訪問させてもらったり、桐朋で大学の研究会を開いています。例えば、数年前に脳科学の研究者が集まる研究会が桐朋で開かれました。最先端の研究をしている研究者が集まる研究会に、医学部進学を考えている生徒をはじめ、さまざまな生徒が自由に参加したのです。やはり「本物」は違います。参加した生徒たちに大きな刺激となり、進路を考えるきっかけとすることができました。今後もますます、大学との結びつきを強くしていきたいと思います。

四谷:今後の中学受験については、いかがでしょうか?

秋山:桐朋では、新校舎完成に合わせて、28年度入試より、2月1日入試に加えて、2月2日にも入試を行うことにしました。受験を複数回設定することで、これまで受験できなかった受験生も、桐朋を受験する機会が持てるようになります。この入試改革により、桐朋教育をより多くの方に知ってもらえたらと願っています。

 

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授業の特徴①先進の設備を備えた理科授業

「次の学びプロジェクト」の柱の一つである「授業(カリキュラム)づくり」の例として、理科についてお話ししましょう。桐朋では実験や観察を重視しています。そのため、物理・生物・化学において専門の実験室が2教室ずつあり、物理と化学では実験のデモンストレーションを見ることができる階段教室、地学では天文台とプラネタリウムもあります。理科専用教室だけで10教室あるのです。これらは旧校舎でもすでにあったものですが、今回の新校舎建て替えに伴い、その中の設備を最新のものに一新しました。例えば、化学実験においては大学でも採用されているような、臭気をすぐに取り除けるドラフトチャンバーと呼ばれる排気装置を導入しました。天文台には大学や観測所に設置されているような口径40cmの反射式望遠鏡を入れました。これらの設備のおかげで理科の授業がさらに充実しました。

授業の特徴②英語はスピーキングからコンピュータ形式まで対応

次に英語の授業についてお話ししましょう。桐朋では、30年ほど前から定期考査でリスニングテストを実施してきました。英語科専用録音室を持っていますので、テストごとにネイティブスピーカーに録音してもらい、オリジナルのテストを作ってきたのです。しかし、これからの英語に必要なのは、話す力です。新校舎に伴い、今まで以上にスピーキングの力を伸ばすカリキュラムを作ることができました。スピーキングの実技テストは日本の学校の中でも取り組みが少ないものですが、桐朋では中学1年から高校2年までスピーキングテストを実施しています。今回の新校舎になった際に新たに設置された語学専用のコンピュータ教室(CALL教室)では、生徒の発する英語を一斉録音し、そのデータを回収することができるようになったため、生徒の話す英語を、他のテストと同様に採点を行うことができます。CALL教室は、スピーキングだけでなく、今後必要といわれているコンピュータ形式の試験にも対応できる機能が整っています。

最近5年間の主な部活動実績

・体操部
 中学:団体都新人大会優勝
 高校:団体都大会3位、個人全国大会出場
・卓球部
 中学:多摩大会優勝、関東選抜大会ベスト16
 高校:団体都大会ベスト16
・バスケットボール
 中学:都大会3位、多摩大会優勝
 高校:新人戦都大会3位
・野球
 中学:多摩大会優勝
 高校:都大会ベスト16
・ESS
 英語劇ドラマフェスティバル優勝、各種スピーチコンテスト入賞、
 高校生模擬国連日本大会出場
・生物
 日本甲虫学会・日本昆虫学会関東支部の合同大会でハグロトンボの研究発表

大学進学実績

☆2015年度の主な大学合格者数
【国公立大学】
東京大学 現役6名 浪人7名 合計13名
東京工業大学 現役10名 浪人2名 合計12名
一橋大学 現役6名 浪人2名 合計8名
国公立大学 現役77名 浪人54名 合計131名
国公立医学部 現役7名 浪人9名 合計16名
【私立大学】
早稲田大学 現役49名 浪人63名 合計112名
慶応義塾大学 現役46名 浪人40名 合計86名
上智大学 現役22名 浪人22名 合計44名
私立大学 現役348名 浪人425名 合計773名
私立医学部 現役4名 浪人28名 合計32名

※合格者数は延べ人数

学校説明会

2015年度 学校説明会
【中学】
第1回 5月30日(土)14:00~15:30
第2回 6月13日(土)14:00~15:30
第3回 9月19日(土)14:00~15:30
第4回 9月26日(土)14:00~15:30
第5回 10月31日(土)14:00~15:30
第6回 11月21日(土)14:00~15:30
※すべて予約制です。Web上で申し込みを受け付けています。

【高校】
第1回 10月3日(土)14:00~15:30
第2回 12月5日(土)14:00~15:30
※第1回は、保護者・受験生対象、
 第2回は、主に受験生対象の説明会となり内容が異なります。

☆備考☆
・説明会終了後、校内は自由に見学可能です。
・地学部員によるプラネタリウム上映(約20分)もございます。
・上履きと靴袋をご用意ください

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