四谷進学会による豊島岡女子学園中学校高等学校-学校インタビューです。

四谷進学会では各学校へインタビューを行い、生徒様へ確かな情報提供や進路相談に対応いたします。

注目校インタビュー

豊島岡女子学園中学高校

豊島岡女子学園中学校高等学校-学校インタビュー

四谷進学会プロ家庭教師センター(以下四谷):今回は、豊島岡女子学園の総合企画部長、小美野先生からお話しを伺います。どうぞよろしくお願いします。

小美野:よろしくお願いします。

四谷:それではまず、豊島岡にはどんな生徒さんがいるか、特徴など教えていただけますか?

小美野:真面目な子が多いと思いますが、性格的には大人しい子もいれば、活発な子もいて、多様な個性の集団と言えると思います。学校の教育方針として「一能専念」という言葉があるのですが、人は皆必ずその人特有の才能があり、その才能を伸ばしていこうという雰囲気が学校全体にあります。

四谷:興味を持たせるための試みは何かなさっていますか?

小美野:興味を持たせるというよりは、きっかけを与えてあげたいと思っています。知的好奇心の強い子が多いので、ちょっと背中を押してあげるだけで、興味を持つことも多くあります。例えば、進路進学指導のイベントの中に、大学や企業の方々が来て下さって、最先端の話題を提供してくれたり、最近では、本田技研の方々が来てクリップモーターカーがどう動くかを一緒に考えたりしてくれました。正解があるものではないので、次回までにお互いに考えて、また一緒にがんばろうということになりました。そうすると、学校のあちこちで、動かし方の議論が沸き起こったりします。楽しそうにしている先輩や仲間の姿を見ると、自分もやってみたいと興味を持ちますからね。参加するのは生徒の自主性ですが、学年問わず180人ぐらい集まっていましたね。

 

四谷:とても面白そうな取り組みですね。しかし、知的好奇心がもともと強い生徒さんばかりではないと思いますが、どうしたら好奇心が身に付くと思われますか?

小美野:一つには、カッコつけない、分かったフリをしないということだと思います。分からないこと、失敗することは恥ずかしいことではない、ということを早い段階から教えてあげますね。そうすると、少しずつ素の自分が、自分自身を表現し始める。興味があることに興味があると表現できるようになる。好奇心を邪魔しているものは、自分をカッコ良く見せたいということに繋がっているように思います。自分をさらけ出す。そうしてさらけ出してくれると、教員としても興味のありそうなものをいくつか用意しておくだけで良くなります。

 四谷:知的好奇心を育てるのは勉強だけではないんですね。

小美野:やはり何をするにもバランスは大切ですよね。勉強ばかりではなく、クラブ活動や、日々のさまざまな生活の中で培われていくものだと思っています。教育方針の一つに「道義実践」という言葉があるのですが、人として正しい行いを実践すること、うちは女子校なので特に思いやりの心を持って、心優しい女性になって欲しいという方針を掲げています。視野を広げるということは、知的好奇心を育てることと思いやりの心をもつことの双方にとって大切なことで、日々の心がけとも密接なかかわりがあると思います。

四谷:どのようにして心優しい女性を育てる教育を行っているのですか?

小美野:まず大切にしていることは、私たち教員が生徒と真摯に向き合い、いつも心配しているよ、いつもちゃんと見ているよ、ということを言葉だけではなく、態度や行動で示してあげることです。生徒も何となくそれに気がつくようになっていると思います。人から関心をもたれて育った子は人に優しく接することが出来るようになると思っています。「かわいこちゃんになりなさい」とは以前校長をされていた二木友吉先生の言葉で、みんなから可愛がられるような優しい子になって欲しいという想いが込められていますが、「気持ち」は「形」を通じて伝わるのだと思います。例えば、挨拶を一つとっても、礼の形も全て決まっていて、それを毎日・毎時間行うことで習慣化されていく。本校では和室の間と洋室の間があって、それぞれのマナーを学びます。形を通じて人に対する思いやりを伝える授業もします。

四谷:習慣化を重視なさっていると感じます。

小美野:そうですね。教育方針として掲げるもう一つの言葉として、「勤勉努力」という言葉があるのですが、毎日少しずつでも努力を積み重ねていくことが大切であるということです。毎朝5分間行っている「運針」は、入学当初は数センチしか縫えなかった子が、5年6年と続けていくうちに針目もそろい、長さも2メートル、3メートルと縫うことが出来るようになります。毎朝の習慣として生徒たちは実践し、続けた結果というものを皆が経験し共有しているのです。また他にも、時間は有限であるということもそうです。本校の下校時刻は17時20分と決まっているので、部活動もその前に終わらせて下校しなければならないことになっています。また授業においては、教員は開始のチャイムが鳴る前に教室の前で待っていて、チャイムと同時に教室に入ります。50分間フルに授業が行われることが当たり前だと生徒たちは認識しているはずです。我々教員が時間を大切に使うことで、生徒たちも限られた時間内で何をし、どう行動すべきかを自然に学ぶのだと思います。ちなみに教員も17時30分には学校を出なくてはならないので、必ずそれまでに職務を終えなければならないんですよ。

四谷:先生も日々努力なさっているんですね。

小美野:これが仕事ですから(笑) 中高の6年間は社会に出る前のとても大切な時期です。勉強も日常生活の基礎も、ここで努力の仕方を学び、習慣化しておかないとこれからの変化の速い社会で生き抜くことが出来ません。受験を勝ち抜いて本校に入学してきた生徒です。女性の先駆者として、日本の将来を支えていく存在になると思っています。生徒にはこのかけがえのない時期を、大切に過ごして欲しいです。

 

授業のポイント

各教科の教員間で、徹底した共有がなされていることは、豊島岡女子学園の特徴の一つです。それぞれの教員がバラバラに授業を行うわけではなく、学校全体としてどう進めていくか、入念に打ち合わせながら進めているため、授業の質を高め合う強い組織力が伺えます。たとえば導入となる最初の5分にどのような言葉を使い、どういう言い方をするかといった細部にこだわるところに豊島岡女子学園の姿勢が表れています。そのため、担当教員が出張等で不在の場合でも、常にカバーできる体制が整っています。教員の間で細かい情報交換がなされることで、授業の質を向上させ、生徒がより授業に前向きになるという好循環が形成されていると言えます。

日々の授業で大切にしている方針は、一つ一つのことを妥協なく、しっかりと行うことです。奇をてらうような変わった授業があるわけでなく、大学入試での合格、そしてその先の社会での活躍を見据えた基礎作りに重点が置かれています。大学入試で実績を上げることへの意識はあるものの、あくまで6年間の一貫教育の流れの中で学力を積み上げていくことを意識しています。大学入試という目先の目標だけでなく、その先の「社会のリーダーとして活躍する女性を育てる」意識があるため、答えのない議題に対し、どう考え、どう行動を起こすべきかの議論も日常的に行われます。理系文系に捉われず、大学実績にも捉われない、本来の教育のあるべき姿が自然に作り出されています。

部活動・課外活動

生徒全員が、いずれかのクラブに所属しています。時間厳守のルールから、クラブ活動は夏期でも17時までと決まっているため、平日は約90分しか部活動の時間をとることが出来ません。その一方で、コーラス部や囲碁部など、いくつかのクラブにおいて、全国大会でもめざましい成績を上げています。その成果の背景にはやはり、豊島岡女子学園の教育理念があります。ただ長い時間を費やすのではなく、短時間でも集中して活動すること、そして自分の選んだ興味のあることをやるという信念に基づいています。

文科系クラブにとっては、一年間の集大成ともいえる「桃李祭」。たった二日間のこのイベントに生徒の熱意が凝縮されています。豊島岡女子学園がどのような学校であるかを、一番よく表している大イベントです。また全校生徒による運動会では、紅白2色対抗で競技が行われ、約900人対900人での迫力ある大会となります。運動会はその全てが、受験間近な高校三年生の生徒が主体となって作られており、個性あるアイデアが出され、チームワークによって形づくられていきます。中高時代という希少な時期に、自分達でやってみて、時には失敗から学びながら、授業では出来ない貴重な体験が出来ます。

大学進学実績

豊島岡女子学園の大学合格実績は多岐に渡っています。偏差値ランクや学部の偏りは特にみられず、御三家と比較しても遜色なく、高い合格実績を誇っています。学校自体の学力レベルが高いため、多くの生徒が一般入試により、最難関大学を目指してチャレンジする傾向にありますが、自分が行きたい大学や学科が明確にある場合には、推薦入試やAO入試で進学しているケースもみられます。指定校推薦は約80もの大学・短期大学に及んでいますが、実際に利用して進学している生徒は、2015年度では2名のみと非常に少なくなっています。指定校推薦で合格基準を満たす程の学力がある場合、一般入試でさらに高い偏差値ランクの大学合格を狙えることが、その理由の一つだと言えます。

☆2015年度の主な合格者数
東京大学30名
国公立医学部46名
私立医学部93名
国公立大学161名
早稲田大学185名
慶応義塾大学114名
上智大学67名
東京理科大学139名など多数
※合格者数は延べ人数
※医学部の合格者数は、防衛医科大学校を含めた医学科が対象

学校説明会(2016年度)

●中学校 学校説明会(保護者対象、要予約)

 6月25日(土)  10:30~

 10月29日(土) 10:30~

 11月10日(木) 10:30~

 ※説明会後、個別相談・校内案内あり

 

●中学校 ミニ学校説明会(受験生・保護者対象、要予約)

 9月22日(祝) 10:00~、12:00~

 ※説明会後、個別相談あり

 

●中学校 入試説明会(5・6年生保護者対象、要予約)

 9月17日(土) 10:30~

 10月6日(木) 10:30~

 ※説明会後、個別相談あり

 

●高等学校 学校説明会(受験生・保護者対象、要予約)

 10月15日(土) 10:00~

 11月19日(土) 10:00~

 ※説明会後、個別相談・校内案内あり

 

●公開学校行事

 豊島岡1日体験     7月17日(日) 9:30~14:30(小学生・保護者対象、要予約)

 豊島岡生による学校紹介  9月10日(土) 9:30~、13:00~(受験生・保護者対応、要予約)

 運動会          10月8日(土) 9:00~14:30(於 入間総合グラウンド)

 桃李祭(文化祭)    11月5日(土) 8:30~15:30

             11月6日(日) 8:30~15:30

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